
脳卒中(脳梗塞/脳出血)などの後遺症の中でも“運動麻痺”や“感覚障害”による影響は多々ありますが、日常生活においても麻痺した手が思うように動かないことで弊害は多くあります。
今回は日常生活の中で行える手のリハビリ方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います!
2回目の今回は『食事』場面での麻痺側の手のリハビリ方法についてご紹介していきたいと思います!
目次
日常生活で手を使うメリット
『麻痺した手は動かしにくく、使うのが大変なのに日常生活の場面で使うなんてもってのほかだ!』なんて思っていませんか?
実は麻痺した手を日常生活で使うということはとても大事なことなのです。
なぜならば、麻痺した手を回復させるためには『使う』練習を繰り返し行う必要があります。
リハビリの時間だけは作業療法士、理学療法士に動かすように言われているから動かしているというだけでは動かす量が圧倒的に足りないのです。
担当のリハビリスタッフがついて行うリハビリはあくまで『日常生活で使うための練習』であり、実際の日常生活で使わなければ本当の回復にはなり得ないのです。
また、動かしにくい麻痺した手を『使う』ことで脳が自動的に力加減や動きを滑らかになったり、適切な動き調整し、獲得していきます。
しかし、使わない時間が長くなることにより筋力が低下してしまったり、動かす感覚が低下してしまうなどの『廃用症候群』を引き起こしてしまうことも少なくありません。
使いにくいから使わないのではなく、使いにくいからこそ、様々な動きを試してみたり、日常使いすることで動きに慣れていくということが大事なのです。
『食事』での麻痺手の使い方

食事動作というとお箸を使って食べ物を口に運ぶという動作の他にも様々な動作があります。
例えば、食事場面を想像すると、食事の前に箸や皿などの食器を準備したりしますよね?
必要な時に調味料をかけたり、おかずやごはん、お味噌汁が入った食器を持ち上げたり、食器を持ち替えたりと色々な動作をしていると思います。
その他にも和食ではお箸を使ったり、洋食ではスプーンやフォーク、ナイフなど場面によって使う食器を選ぶ必要があります。
麻痺側が利き手、非利き手によっても使い方が違うこともありますが、今回のご紹介では中等度、軽度では麻痺側が利き手の場合を想定し動作方法をご紹介していきたいと思います。
非利き手が麻痺側の方はお茶碗のおさえ方や持ち方などを意識して行うようにしましょう。
重度
机の上にある場合と机の下にある場合では麻痺側の手を意識することにも違いが出ます。
なるべく視界に入れながら管理できるようにしていきましょう。
机の上に乗せるだけでなく、できれば下記のような動作に挑戦してみましょう。

お皿が動かないように抑える
両手で飲み物を飲む
※初めて練習をする際や動作が不安定な場合、熱い物は避けて練習するようにしましょう。
中等度
中等度になると物を持つ、動かすなど部分的な道具の操作が可能となります。
食器を操作する練習を行うようにしましょう。
例えば、下記のような動作があります。
茶碗を持つ(机の上で)
フォーク(スプーン)を使い麻痺側で食事を食べる
握りにくい、口元まで運ぶための角度がつけにくい場合には自助具などを使用してみましょう。
自助具についての詳細は“自助具の紹介Part2 食事動作のスプーン編”をご参照ください。
軽度

軽度になるとさらに指先の操作性を高める練習が必要になります。
お箸の操作や力加減などを意識して練習をしていきましょう。
お箸で食べ物を割く
柔らかいものや細かいものを摘まむ
割く動作でははじめは豆腐など柔らかいものからはじめ徐々に魚などのほぐしにくい物に挑戦してみましょう。
摘まみ動作ではごはんなどつかみやすい物からはじめ、豆類などの摘まみにくい物にしていきましょう。
今回ご紹介した動作の他に、食事場面で麻痺手を使う場面は多くあります。
どのような動作が行えるのか、普段使いとしてはどうしたらよいのかなどは担当の理学療法士、作業療法士と相談してから行うようにしましょう。
また動作が行えるために必要な練習方法などについても専門家(理学療法士、作業療法士)に相談してみましょう。
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