免疫力低下だけが原因じゃない!?感染症の重症化の理由!!
- strokegym
- 3 日前
- 読了時間: 8分

あけましておめでとうございます!
ストロークジムです!
皆様にご活用いただけるようなお役立ち情報やリハビリの情報を発信していきたいと思います!
今年もどうぞよろしくお願い致します!
新年最初のブログでは、冬にかかりやすい、インフルエンザや風邪、ここ最近でまた流行しているコロナウィルスの感染症について、脳卒中後(脳梗塞/脳出血)だとどうして重症化しやすいのか?予防方法はどうしたら良いのか?を2部に分けてご紹介していきたいと思います!
目次
重症化する理由
脳卒中(脳梗塞/脳出血)後の方や高齢者、子供などでも「免疫力が落ちているから」と一言で語られることも多いですが、実はそれだけが理由ではありません。
主に、重症化リスク因子と言われるものでは、
65歳以上の高齢者
悪性腫瘍
慢性呼吸器疾患(COPDなど)
慢性腎臓病
糖尿病
高血圧
脂質異常症
心血管疾患
脳血管疾患
肥満(BMI30以上)
喫煙
など様々な因子があります。
(厚生労働省:新型コロナウィルス感染症診療手引き第9.0版より引用 2026年1月時点)
これらの重症化リスク因子が挙げられる理由として、体の仕組み(生理学)・呼吸機能・循環機能・嚥下機能など、いくつもの要因が重なり合うことで重症化しやすい状態になっているのです。
特に脳卒中(脳梗塞/脳出血)後の方は体を動かす筋肉が麻痺していたり、自律神経が乱れやすくなっています。
これらの原因による重症化しやすい理由については以下の要因が考えられます。
①呼吸は“筋肉の動き”で行われているから
コロナウイルスやインフルエンザウイルスは呼吸器に感染する疾患です。
これらの感染症は口や鼻からウイルスが入り、気管支や肺で増殖します。
そのため、これらの感染症では【呼吸】がとても重要になります。
呼吸というと「肺が膨らむから」と思いがちですが、肺自体は『肺胞』と言われる薄い膜状の組織でできており、空気が入ることで膨らみますが、肺胞を膨らませるためには肺の周りにある【胸】が膨らむ必要があります。
胸を膨らませるためには、
横隔膜
肋間筋
体幹の筋肉
など、筋肉が働いて胸郭が広がることによって肺が膨らむ仕組みになっています。

ところが脳卒中後には、筋肉の麻痺がおこります。
筋肉の麻痺がおこると
胸郭が左右均等に動かない
姿勢が崩れやすい
横隔膜や肋間筋の動きが弱くなり胸郭が十分に動かない
といった変化が起こりやすくなります。
その結果、呼吸が浅くなり、身体に取り込める空気の量が減少します。
つまりは、感染症で肺に炎症が起こると、酸素を取り込む余裕がすぐに不足してしまうのです。
健康な人なら耐えられる炎症でも、もともとの呼吸機能が低いと低酸素状態になりやすい =重症化しやすい、という仕組みです。
②咳の勢いが弱くなり、痰が出にくい
肺や気管に入った細菌やウイルスは、痰として外へ排出されることで体外に追い出されます。

痰を体から排出するために必要なのが「強い咳」になります。
咳は
深く息を吸う(吸気期)
息を止める(圧縮期)
一気に吐き出す(呼気期)
というプロセスで起こります。
深く息を吸う、吐き出すためには横隔膜や肋間筋と言った胸郭を動かす筋肉が、息を止めるためには声門や気管支の働きが重要になります。
しかし脳卒中後は前述した通り、筋肉の麻痺などにより胸郭の動きが不十分になってしまいがちです。
そのため、深く息を吸ったり吐いたりができないだけでなく、一気に強く吐き出す力も弱くなります。
深く呼吸をすることが難しくなると咳をする力も弱まってしまい、痰がうまく排出できなくなります。
痰が気道に残ることで十分に空気を取り込めなくなり、さらに痰が増えてしまいます。
また痰は細菌やウイルスの養分となってしまうことでさらに細菌やウイルスが増え、炎症が悪化し、さらに呼吸の量が減少するという悪循環になります。
③換気と血流のバランスが崩れやすい
肺の中では、肺胞という小さな袋で空気の流れ(換気)と血液の流れ(血流)がバランス良く保たれることで酸素交換が行われています。
これを 換気血流比(V/Q比) といいます。
ところが、脳卒中後には
同じ姿勢で過ごす時間が長い
片側を下にして寝る癖
姿勢が前かがみになりやすい
などの理由から、一部の肺に空気が入りづらくなるという状態が起こりやすくなります。
血流は来ているのに、空気が入らなくなると
酸素交換の効率が一気に低下
軽い肺炎でも酸素が足りなくなる
などの理由により、体に必要な酸素交換の効率低下が起きてしまいます。
そのため、一見空気を吸い込んでいる状態でも適切な酸素量を体に取り込めず、低酸素状態となってしまうため体に必要なエネルギーや酸素を十分に行きわたらせることができなくなってしまいます。
その結果、脳・心筋機能の低下や呼吸筋疲労が進み、全身の代謝効率も低下します。
また免疫機能も低下するため、肺炎などの感染症はさらに重症化しやすくなります。
④微小誤嚥により肺がダメージを受けやすい
脳卒中後は嚥下機能(飲み込み)が低下することがあります。
唾液
食べ物のかけら
胃液の逆流
などが、本人も気づかないうちに少しずつ気管に入る(=微小誤嚥)ことがあります。
微小誤嚥が継続すると気道に慢性的な炎症が起こり、痰が増えます。
痰は細菌やウイルスの増殖の原因にもなるため、感染症を引き起こしやすくなります。
誤嚥性肺炎+ウイルス性肺炎
となってしまうため重症化しやすくなってしまいます。
⑤自律神経の調整力が低下していることがある
脳卒中は「運動麻痺」だけの病気ではありません。自律神経(体の調整機能)にも影響が出ることがあります。
自律神経は
心拍
血圧
体温
呼吸
をコントロールしています。
感染症になると体内では細菌やウイルスを体内から排出するか体内で処理しようとします。
その経過で
発熱
脱水
血圧変動
心拍数上昇
といった体の変化が起こります。
しかし脳卒中では自律神経の反応が遅れる・過剰になるなど自律神経の働きに不調をきたすことで適切な反応を引き出すことができなくなります。
そのため、
急な発熱
循環機能の低下
血圧の乱高下
などが起こり、心臓や脳などの臓器へのダメージが増大してしまい、感染症以外の内科系疾患を引き起こしやすくなってしまいます。
また免疫力の低下も起こりやすくなることでさらなる肺炎の悪化を引き起こしてしまうこともあるため重症化しやすいと言われています。
⑥炎症が「血栓」を作りやすい身体環境を作る
感染症にかかると、身体は細菌やウイルスを体から排出する、あるいは体内で処理すると前述しましたが、これは炎症性サイトカインと言われる物質による働きです。
炎症性サイトカイン自体は細菌やウイルスと戦うために免疫反応を高める働きをしますが、この働きが長期化すると発熱が持続してしまいます。
炎症反応が続くことで血液を固める仕組みが活性化され、血栓ができやすくなります。
その結果
① 発熱が続く⇒動かなくなる⇒筋力が低下する
だけでなく、
② 血液が固まりやすい状態になりやすく血栓リスクが高くなる
という状態になります。
つまり、脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高まってしまうことがあり、「肺炎だけでは済まない」可能性があるということです。
今回ご紹介した内容は一般的なメカニズムであり、必ずそうなるものというわけではありません。
細菌やウイルス感染が疑われる場合にはすぐに医療機関へ受診しましょう。
また基礎疾患があっても適切な治療やワクチンの接種などにより重症化リスクは低減することができます。
必要に応じてかかりつけ医や担当医に相談しながら治療を進めていきましょう。
次回の記事ではこれらの重症化を予防するために必要なウイルスや細菌の予防方法や呼吸を助けるための自主トレーニング方法についてご紹介していきたいと思います!
ストロークジムでは、皆さまからのご質問を随時募集しています。
リハビリに関するお悩みや、日々の生活での工夫、健康についての疑問など、どんなことでも構いません。
いただいたご質問には、できる限りブログの記事やQ&Aコーナーでお答えしていきたいと思います。
ぜひ、あなたの声をお聞かせください!
質問はこちらから↓↓
ストロークジムでは、
「お一人お一人に合わせたオーダーメイドのリハビリをマンツーマンの完全個別対応」
で受けることができます。
ご連絡方法はお電話・メール・LINEをご用意しています。
是非お気軽にご登録・ご相談ください。
ストロークジム公式LINEでは脳卒中の後遺症でお悩みの方への情報の発信や
無料相談を行っています。
LINEでのご連絡はこちら↓↓








コメント