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脳梗塞の後遺症について―嚥下障害編―


以前のブログでも脳梗塞の後遺症についての項目がありますが、今回はさらに詳しく見ていきましょう。


脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症は“片麻痺”、“失調症状”、“感覚障害”、“高次脳機能障害”、“嚥下障害”が多く見られます。


これらの症状を5回に分け、発生するメカニズムや症状、自主トレーニングについてご説明できればと思います。


今回はその中の“嚥下障害”について書いていこうと思います。


目次


嚥下障害ってなに?

まず正常な飲み込みとは、口の中で食べ物をかみ砕き(咀嚼)、飲み込みやすい大きさにします。


次にかみ砕いた食べ物をかたまりにし、舌で喉の方に押し込みます。


食べ物が喉に届くと気管支に入らないように喉頭蓋(こうとうがい)というふたが気管支をふさぎ、食べ物が食道の方に流れるようにします。


ここまでの飲み込む流れを嚥下と言います。


嚥下障害とはこの飲み込みに必要な口の中や喉の筋肉などが麻痺し、正常に機能しないことによって食べ物や飲み物が気管に入ってしまうことを指します。


特に喉の食べ物を流し込むための動き(蠕動運動)や喉頭蓋の反射機能が落ちてしまうと食べ物などが喉に詰まってしまったり、肺に入ってしまうことで肺炎を起こす(誤嚥性肺炎)など二次的な疾患を引き起こしてしまう原因になります。


嚥下障害があるときの食事はどうするの?

嚥下障害があると飲み込みがうまくいかないということは上記でお分かりいただけたと思います。


しかし人間が生きていくためには食事をとる必要があり、嚥下障害があっても食べる必要性は変わりありませんが、誤嚥するリスクもあります。


そのために食事内容を見直す必要があります。


例えば嚥下障害がある人は食べ物をかたまりにすることが苦手な方も多くいらっしゃいます。


その場合、飲み物や食べ物にとろみをつけることでかたまりになりやすく、するんと喉を通っていくため、誤嚥するリスクは減ります。


また食事においても、かみ砕く量を減らすことが必要になるため、あらかじめ材料を刻んだ状態で調理する、出来上がった料理をミキサーにかけ、飲み込みやすい形状にするなどの工夫が必要になります。


お米などもおかゆにすることで水分が多く飲み込みやすい形状になります。


以下のサイトでは嚥下食をおいしく食べるためのレシピなどが掲載されているので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。



自主トレーニング方法

嚥下障害のリハビリでは大きく分けて2パターンあります。


1つ目は直接的嚥下訓練と言われる方法で、こちらは食べ物や飲み物を食べたり飲んだりする訓練です。


しかしこちらは誤嚥する可能性もあるため一人で、もしくはご家族の見守りで行うのは大変危険です。


練習するにあたり、医師によるVF・VEといったレントゲンや内視鏡を活用した嚥下評価や専門のリハビリスタッフによる嚥下評価を行ったうえで、飲み込みを確認してもらいながら行う必要があります。


ではご自宅で簡単にできる自主とレーニンとなるともう1つの練習方法の間接的嚥下訓練になります。


自主トレーニング前の準備

まずは口腔内を清潔に保つことを普段から意識することが大切です。


口腔内が汚れていると万が一誤嚥した場合に口の中にある菌が肺に入ってしまうため、肺炎になるリスクが高くなります。


口腔体操

主に口周りの筋肉や舌や喉を鍛える体操です。


口の体操

口をすぼめたあと横に開く(口の形は『う』と『い』)


パタカラ体操

『パ』『タ』『カ』『ラ』をしっかりと発音しながら繰り返します



舌の体操



舌を上下左右に伸ばせるだけ伸ばします。


唾液腺マッサージ


首・肩周囲のストレッチ

首や肩周りは嚥下のために必要な筋肉が集まっています。


しっかりと鍛えて飲み込みがスムーズに行えるようにしていく必要があります。


頭部挙上訓練



仰向けになり、おへそを覗き込むように頭だけを上げます。(背中や肩が離れないようにしましょう)


10秒その姿勢を保持します。


慣れてきたら10秒⇒20秒⇒30秒と秒数を伸ばしていきましょう。


咳払い練習

こちらは喉頭蓋の動きを動かす練習になります。


大きく息を吸い込み、咳払いをするようにして一気に吐き出します


ブローイング

鼻への逆流を防いだり、のど周辺への食べ物の送り残しを防ぐための練習です。



コップに水を注ぎストローで息を吹き入れる練習や風船を膨らませるように息を吐きだす練習を行います。


このほかにも嚥下障害のリハビリはたくさんありますが、それぞれのお身体の状態に合わせて実施していく必要があります。


ストロークジムでは、

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