知っておきたい 脳梗塞や脳出血の後遺症


脳梗塞後遺症リハビリセンター STROKEGYM 札幌です!

今回は「知っておきたい脳梗塞や脳出血の後遺症」というテーマで話をしていきます。




脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患を発症すると麻痺や感覚障害などの後遺症が残ってしまう可能性があります。


後遺症を知ることで生活の中の悩みを軽減させたり、どう対応していけば良いのかということがわかっていきますので是非ご一読ください!


脳梗塞や脳出血の後遺症は多岐にわたります。

今回は代表的な後遺症を挙げ、それぞれどのような後遺症なのかをご説明します。


〇片麻痺

⇒私たちが手足を動かしたり、動いたりする時には脳からの信号が出ています。しかし、脳梗塞や脳出血により脳からの信号の経路が障害されることで麻痺といわれる症状が出現し、手足が動かしにくくなります。まったく動かないこともあれば足首だけが動かないなど障害部位により症状の強さは変わります。


〇感覚障害

⇒触られた感覚や温度、痛みなどの感覚低下やしびれが生じます。障害部位によって障害される感覚の種類や程度に違いがあります。感覚が障害されることで動きにくさや歩きにくさ、バランスの低下に繋がります。また日常生活において熱いものに触っても気づかない、ケガをしても気づかないなどの危険性がありますので注意が必要です。


〇失調症状

⇒明らかな麻痺がないにも関わらず、手足を動かしたり、姿勢を保つための調整が上手く行えなくなる状態です。四肢の失調症状では手や足を動かすと手足が揺れてしまい思った場所に動かすことが出来なくなったり、座っている時や立っている時に身体が揺れてふらつくなどの症状が出現する場合もあります。歩く時には両足を開き、ふらつきが強い歩き方になりやすいとされています。


〇構音障害

⇒意図した通りに声や音を出して話すことが出来ず、発音・抑揚・スピードなどが障害されることをいいます。「ろれつが回らない、言葉がもつれる」といった表現で訴えられることが多いです。


〇嚥下障害

⇒水分や食べ物を飲み込んで口から胃まで送る一連の動きの障害です。食べたり、飲んだりする時には口や舌、のどをタイミングよく動かしています。脳梗塞や脳出血を発症すると手足と同様に顔や舌、のどの筋肉が上手く動かせなくなり、しっかりと食べ物や飲み物を飲み込むことができなくなります。食事の際にむせてしまう場合には“誤嚥(飲み込んだ時に食道ではなく気道に食物が入ってしまう。)”をしている可能性があります。誤嚥を続けると誤嚥性肺炎を引き起こす原因となってしまうので、食事の形態調整として固い物を避けて柔らかくなるように調理をしたり、食べる時の一口量を減らす等の対応が必要です。


〇視野障害

⇒脳梗塞や脳出血により目の神経が通る部分が障害されると、同名半盲(両目の左右片側の視野が欠損する)とよばれる視野欠損を認めることがあります。障害部位により症状の程度は違いますが、視野が欠損することで、欠損側の障害物に衝突したり、欠損側から来る人に気づくことが出来ないなどの危険性があります。


〇高次脳機能障害

⇒脳血管疾患などにより言語、行為、認知、記憶、注意、判断などの機能が障害されてしまうことをいいます。高次脳機能障害は身体障害が軽傷であるために外見的な障害が目立ちにくかったり、本人も障害を認識できない時があるため「みえない障害」とよばれています。今回は高次脳機能障害の種類について簡単にご説明をしていきます!


認知機能の低下

⇒脳の障害部位に応じた機能のみが低下する「まだら認知症」や脳血管障害が起こる度に段階的に認知機能が低下する「脳血管性認知症」があります。脳血管性認知症は再発を繰り返すことにより認知機能が低下していきますので、再発予防の徹底が重要となります。


記憶障害

⇒脳血管障害の後遺症における記憶障害では「記銘(新しいことを覚えられない)」、「保持(覚えておくことができない)」、「想起(思い出すことが出来ない)」ということが起こります。リハビリテーションでは3つの中でどの部分が苦手なのかを検査し、練習をすすめていきます。また、メモを活用したり、カレンダーに予定を記入するなどして日常生活での対策を行います。


失語

⇒脳の損傷が原因で「読む・書く・話す・聞く」などの言語機能が障害された状態です。

言われたことがわからなかったり、話したいことが伝えられないなどの症状を認めます。

短い文で会話をしたり、ゆっくりと話すなどの工夫をすることで話をし易くなったり、聞いている話を理解しやすくなることもあります。コミュニケーションが取れないことがストレスに繋がるケースも多いので、本人やご家族の両方が症状を理解し、焦らずにコミュニケーションをとることが大切になります。


失認

⇒視覚や聴覚、味覚、嗅覚などの感覚に異常がなく、注意機能や知能が保たれているにもかかわらず、対象を認識できないことを失認といいます。

電話などの音を音として認識できない、聞こえている電話の音が何の音なのかわからなくなる等の症状がでる「聴覚性失認」や物を見ても何であるかわからなくなる/人の顔をみても誰かわからなくなる等の症状がでる「視覚性失認」などがあります。


失行

⇒運動機能や知能、意識の障害ではなく物事を実行しようとしているにもかかわらず、正しい動作を行えないことをいいます。

慣れているはずの道具の使い方や手順がわからなくなったり、指示されたジェスチャーが出来ない、服を着たり脱いだりができないなど障害部位によって出現する症状は違います。


半側空間無視(左側に多い)

⇒視覚の障害とは違い視野欠損が無く、全ての視野が目に入っているにもかかわらず、意識をして注意を向けない限り左側(まれに右側)の物体に気づかないという症状が起こります。食事の時に左半分を残したり、歩いている時に左側の障害物に衝突したりする場合があります。退院後にも症状が残存している場合には衝突による転倒や事故に注意が必要になります。


上記のように脳梗塞や脳出血の後遺症には多くの症状があります。

麻痺などの目にみえる後遺症もあれば、感覚障害や高次脳機能障害など目にみえない後遺症もあります。後遺症を抱えることで精神的な落ち込みに繋がってしまう場合もありますので本人やご家族が後遺症について理解して状況に合った関わり方をしたり、後遺症に合わせて生活を見直すことで生活の質の向上に繋がっていきます。



<後遺症を改善することはできる??>


さて、後遺症について説明をさせていただきましたが、脳梗塞や脳出血の後遺症は良くなることはないのでしょうか??


病院の入院期間では十分なリハビリテーション機会が得られなかったという場合や退院して日常生活を過ごしている内に徐々に歩く速さやバランス機能が低下する場合もあるため、病院退院後や発症後数年が経過した方でも改善する部分はあります!


病院を退院した後もリハビリテーションを継続することでバランス機能や歩行能力が向上したり、活動範囲の拡大により生活の質が向上したというケースもありますので病院でのリハビリが終わった後もリハビリテーションや自主トレーニングをしっかりと継続していくことが大切です。


          退院直後             数年経過

       

脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジムでは脳梗塞や脳出血の後遺症でお悩みの方に週2回、完全個別でのリハビリテーションを提供しております。


また、自宅での自主トレーニングの指導も行いますので


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また、生活習慣を予防し発症を防ぐことや再発を予防していくこともとても重要です。


過去の記事では脳卒中の発症や再発予防についてまとめています。「病気の再発は心配だけれど生活をどう見直していいかわからない!」という方は是非チェックしてみてください!