暑さ本番!夏の「むくみ」と「血圧変動」について
- strokegym
- 7月17日
- 読了時間: 5分

7月に入り、いよいよ本格的な夏がやってきました。
この時期に特に注意したいのが、熱中症や脱水症など、暑さによって引き起こされる体調不良です。
今月は「熱中症」と「脱水症」について、予防のポイントや万が一かかってしまったときの対処法についてや夏の血圧変動とエアコンの設定についてご紹介していきます。
第3回目のテーマは「むくみと血圧変動」です!
目次
夏はなぜ「むくみ」が悪化しやすいの?
むくみ(浮腫)は、血液やリンパの流れが滞ることで、余分な水分が皮膚の下にたまる状態です。
脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症で片麻痺がある方は、運動量が減ったり、筋肉のポンプ機能(血液を心臓に押し戻す力)が弱まったりするため、むくみやすい傾向にあります。
特に麻痺側の手足は動かす頻度も減っていることが多くむくみやすくなっています。
さらに、夏場は以下のような理由でむくみが悪化しやすくなります。
暑さで血管が広がり、血液が足の方にたまりやすくなる
汗をかくことで体内の水分バランスが乱れやすい
冷房による冷えで血流が悪くなる
これらが重なると、足の甲・足首・ふくらはぎのむくみや重だるさを感じることが多くなります。
むくみを放っておくとどうなる?
むくみは放置すると、以下のような不調につながる可能性があります。
足が重く、歩行が不安定になりやすい
関節の動きが悪くなり、転倒リスクが増える
皮膚がむくみにより弱くなり、傷つきやすくなる
「足がなんとなく重いな」「靴下の跡がくっきり残る」など、日常の小さな変化がサインかもしれません。
また、「むくみ方」や「むくむ場所」にも注意が必要です。
むくみは動かなくなることや、筋肉のポンプ作用の低下により、起こりやすくなるとお伝えしましたが、実は病気のサインである場合もあります。
特に心臓や腎臓などの内臓系の疾患により起こる場合もあります。
左右の片方だけ、急激にむくむ、全身(顔なども含む)がむくむなどの場合はかかりつけ医などに受診するようにしましょう。
血圧が下がりやすい夏は「ふらつき」に注意!
夏は気温が高くなることで血管が拡張しやすく、血圧が下がりやすい季節でもあります。
脳卒中(脳梗塞/脳出血)後の再発予防として「高血圧に気をつける」ことは広く知られていますが、血圧が下がりすぎることも油断できません。
特に注意したいのは以下のような場面です。
朝起きた時や立ち上がった直後に「ふらつく」「立ちくらみがする」
入浴後に頭がぼーっとする、めまいがする
暑い屋外から冷房の効いた室内に急に入ったとき、またはその逆
昼食後などに強い眠気や脱力感を感じる
これらは、起立性低血圧や自律神経の乱れによるものかもしれません。
さらに夏は、室内と屋外の急激な温度差による「ヒートショック」にも注意が必要です。
ヒートショックとは?
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が急上昇・急降下する現象で、冬場に注目されがちですが、夏にも起こります。
たとえば…
クーラーの効いた室内(23℃前後)から、炎天下の屋外(35℃以上)に急に出たとき
涼しい部屋から蒸し暑い浴室に移動したとき
このような急激な温度差によって、体が驚いて自律神経が乱れ、脳や心臓に大きな負担がかかることがあります。
脳卒中(脳梗塞/脳出血)後の方や高齢者は体温調整機能が弱くなっていることが多いため、特に注意が必要です。
むくみ&血圧低下を防ぐ4つのポイント
ここからは、在宅で簡単にできる対策をご紹介していきます。
足の高さを少し上げてみよう
座っている時間が長い方は、足を心臓より少し高い位置に置くことで、下半身にたまった血液やリンパを心臓へ戻しやすくなります。
クッションや座布団を足の下に置いて高さを調整
昼寝やテレビを見る時に「足を乗せる時間」を意識して作る
ふくらはぎを動かす簡単体操
「第2の心臓」とも呼ばれるふくらはぎを動かすことで、むくみを予防・改善する効果があります。
〈座ってできるかかと上げ運動〉
椅子に座ったまま、かかとをゆっくり持ち上げる
つま先は床につけたままでOK
ゆっくり下ろして元に戻す→ 10〜20回を目安に、1日2~3回行ってみましょう
こまめな水分補給を
「むくむから水分は控えた方がいい」と思う方も多いですが、実は脱水がむくみや血圧の変動を悪化させる原因にもなります。
一度にたくさん飲むのではなく、少量ずつこまめに
冷たすぎる飲み物より、常温〜やや冷たい程度がベター
食事からの水分(スープやゼリー)も活用
特に、血圧の安定のためには適度な水分と塩分が必要です。食事での塩分制限がある方は、医師や管理栄養士にご相談ください。
血圧の記録をつけてみよう
夏は気温・湿度・室温によって血圧が変動しやすいため、1日1〜2回決まった時間に測る習慣がおすすめです。
朝起きてすぐ(起床後1時間以内)
夕方や入浴前
記録をつけておくと、主治医や訪問看護・リハビリスタッフとの情報共有にも役立ちます。
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