
脳卒中(脳梗塞/脳出血)などの後遺症の中でも“運動麻痺”や“感覚障害”による影響は多々ありますが、日常生活においても麻痺した手が思うように動かないことで弊害は多くあります。
今回は日常生活の中で行える手のリハビリ方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います!
4回目の今回は『更衣』場面での麻痺側の手のリハビリ方法についてご紹介していきたいと思います!
目次
更衣ってなに?
更衣動作とはいわゆる【着替え】のことを指します。
着替えと言っても服の種類や着方など様々です。
簡単な分け方としては上半身に身にまとう”上衣”、と下半身に身にまとう”下衣”に分けられます。
その中でも上衣には大まかに分けると以下のようなものがあります。
トレーナー
パーカー
Tシャツ
シャツ(Yシャツやブラウス等)
肌着
上着(ジャンパーなどのいわゆる“アウター”)など
下衣にも、素材や形によって様々な種類がありますが大まかには以下のようなものがあります。
肌着(下着)
ズボン(スラックスやジーパンなど)
スカートなど
また行為には上衣、下衣の他に靴下や靴を履く動作なども含まれます。
その他にも着物やドレス、スーツ等、【服】と言ってもたくさんの種類があることがわかります。
普段着ている物を変えるだけでも動作が変わってしまうので大変という方も少なくないでしょう。
しかし、場面や季節に応じて着用するものを変えていく必要があり、動作も変化します。
今回はたくさんある衣服の中からズボンとシャツなどの衣服を着用する際にできる麻痺側の使用方法についてご紹介していきたいと思います。
更衣動作でできる麻痺側の練習
ズボン

ズボンの種類にもよりますが、ウェスト部分を締めるためには紐やベルトなどが必要になります。
今回はベルトタイプの衣服でご紹介していきたいと思います。
重度

ズボンを履く時にズボンを麻痺側と非麻痺側の両手でウェスト部分を持つ
中等度

ウェスト部分のフックやボタンを付けるときに引き寄せる
麻痺側の手でベルトを引っ張り非麻痺側でバックルを操作する
軽度
チャックの上げ下ろしをする
ベルトのバックル操作を麻痺側の手で行う
シャツ

シャツは前開きの衣服で袖を通したりはしやすいですが、羽織る動作や前のボタン、袖口の
ボタンを留めるなどの細かい動作を必要とすることが多くあります。
細かい動作が多いことで着用を避けるという方も多くいらっしゃいますが、ボタンの大きさや着用の一工夫で着れることもあるので、練習してみましょう。
重度
麻痺側の腕を伸ばし、袖を通しやすいようにする
中等度
ボタンを摘まみ反対側に引き寄せる
軽度
非麻痺側の袖口のボタンを麻痺側の手で留める
首元のボタンを留める
シャツを着る時の裏技!?
羽織って着るタイプの服は後ろに手を回す必要がありますが、そのためうまく着れないという方がいらっしゃるかと思います。
シャツなど羽織るタイプの服も工夫の仕方1つで今まで着ていた被り着として着ることが実はできるのです。
方法としては以下のようになります。
机やベッドの上にシャツを広げる
シャツの下2~4つほどボタンをあらかじめ留めておく
裾側から麻痺側の手と頭を入れる
非麻痺側の手を入れる
残りのボタンを留める

このように羽織って着るのではなく【被って着る】動作に変えることができます。
シャツだけでなく、前にジッパーがついているタイプでも行えるので試してみましょう。
工夫の仕方や自助具の使用で服を着ることがしやすくなることもあるので、着にくいからあきらめるのではなく、どうしたら着れるようになるのかを考えてみましょう。
自助具については以前のブログ“自助具の紹介Part4 更衣編”をご参照ください。
その他、お身体の状態にあった動作方法について知りたい、練習方法を考えたいという方は専門家(理学療法士、作業療法士)と相談しながら行うようにしましょう。
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