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脳梗塞の後遺症について―片麻痺編―



以前のブログでも脳梗塞の後遺症についての項目がありますが、今回はさらに詳しく見ていきましょう。

脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症は“片麻痺”、“失調症状”、“感覚障害”、“高次脳機能障害”、“嚥下障害”が多く見られます。


これらの症状を5回に分け、症状が発生するメカニズムや症状、対応方法やご自宅で簡単にできる自主トレの方法についてご説明できればと思います。


今回はその中の“片麻痺”について書いていこうと思います。


目次


片麻痺ってどんな症状?

片麻痺とは、脳梗塞や脳出血など、脳にダメージを負うことで、ダメージを負った脳の反対側の半身に起こる麻痺のことを指します。


片麻痺は脳梗塞や脳出血などの疾患で最も多く見られる症状の一つですが、中には四肢麻痺、対麻痺、単麻痺などもあり、どこに症状が出るのかは脳に負ったダメージの場所によります。


麻痺は主に運動機能障害、感覚障害、発汗障害など様々な症状を指しますが、主に“片麻痺”を指すときには“運動麻痺”の話が中心になりやすいので、今回は“運動麻痺”のメカニズムや治療方法について記載していきます。


片麻痺が起こるメカニズム

体を動かすメカニズムとして、まず目で①目標に対して動くことを認識し、②脳内でどのように体を動かすかを考え、③その動きを簡潔に処理した刺激が④脊髄を通り、⑤末端の筋肉に動きを伝えます。



そのあとに、⑥ものに触れた、腕を動かしたなどの刺激が⑦脊髄を通して脳に刺激が入り、⑧何かに触れた、腕をどのくらい動かした感覚があったと脳が認識します。


脳梗塞や脳出血などで脳にダメージを負うことで体を動かすための①~③(ダメージを負った場所によっては④も)の処理ができなくなる、または処理する速度が落ちることで体が動かなくなる片麻痺の症状が出現します。


また⑥~⑧に感覚の処理ができないことで力加減ができなくなってしまう、力が入っているということを脳で処理できず、ずっと力が入りっぱなしになってしまうなどの症状がみられます。


片麻痺の治療法

片麻痺の治療法としては外科的治療、服薬治療、リハビリテーションが中心となります。


外科的治療

ダメージを負うことになった疾患を取り除き、脳への血流を改善することを目的としています。

例)開頭血腫除去術、クリッピング術、コイル塞栓術など


服薬治療

同様に脳の血流改善や梗塞部位の解消のために行われます。


脳梗塞の場合、t-PA(梗塞した部分の血栓を溶かす薬)という薬を使うことがありますが、こちらは脳梗塞を発症してから4.5時間以内と制限があるため、症状がでたと思ったらすぐに受診してください。


またt‐PAの他にも、脳を保護するための薬や、脳の圧を安定させるための薬、血圧をコントロールするための薬など、症状や状態に合わせて医師が調整し、処方されます。


リハビリテーション

急性期、回復期、生活期の3段階に分け、それぞれの症状や段階に合わせ、行われます。


片麻痺のリハビリでは主にダメージを負った脳と同様の働きを、ダメージを負った脳の近くや違う場所で代償するための神経伝達を修復する必要があり、そのためには正しい動きを反復して行うということが有効とされています。


急性期や回復期のリハビリでは生活動作が行えるかどうかを確認し、動作練習を行うことで在宅生活がスムーズに行えるように訓練していきます。


生活期のリハビリでは実際の生活に沿って必要な動作の練習を行うことが多く見られます。


またリハビリの場面ではよく‟ストレッチ”を行うことが多くあると思いますが、脳卒中の後遺症の中の片麻痺で最も多く見られる症状は、身体の強張りです。


身体が強張っていると動かしにくい、練習した動きよりぎこちなくなってしまうなど悪影響が出やすいので定期的に身体をほぐすなどのストレッチが必要になってきます。


その他にも片麻痺を改善させるためには脳内の神経伝達の再建が必要になりますが、神経伝達の再建には時間がかかることがあります。


しかし徐々に神経再建がされてきたときに末端の筋肉が凝り固まってしまったり、筋肉がしぼんでしまったりしていると動かせる神経は改善しているのに動かせる筋肉がないために実際には動かせなくなることもあります。


そのためまずは筋肉を固まらせない、しぼませないようにストレッチを行っていくことが大切になります。


次の項目では必要なストレッチをご説明していきたいと思います。


自宅でできる片麻痺のストレッチ方法

この項目では上肢、体幹、下肢の3項目に分け、ストレッチ方法をいくつかご紹介していきたいと思います。


上肢編

1.肩のストレッチ

① 仰向けになり、胸の前で両手を組み、天井に向かって腕を上げる

② 頭の上まで腕を上げる


2.肩甲骨のストレッチ

① 胸の前で腕を交差させる

② 反対の腕を引き寄せる


3.手首のストレッチ

① 指の根元を持つ

②  手首を伸ばす


4.胸回りのストレッチ

① 両手を背中に回す

② 両手を背中から離すように腕を伸ばす


体幹編

1.体幹側屈

① 両手を組み、頭の上に手を伸ばす

② 体を左右にゆっくりと倒す


2.体幹回旋

① 両手を組み、腕を前に伸ばす

② 腕を伸ばしたままゆっくりと左右に動かす


下肢編

1.膝抱えストレッチ

① 仰向けになる

② 膝が胸につくように意識して膝を抱える


2.内転筋ストレッチ

① 椅子に座り、両足を大きく広げる

② 膝に手を置き、体を捻る


3.足首ストレッチ

① 椅子に座り足を組む

② 足首を回す


運動やストレッチを実施する際には、痛みがない範囲で行うようにしましょう。


また今回紹介したストレッチはごく一部であり、それぞれのお身体にあったストレッチ方法があるので、担当のリハビリスタッフと相談しながら行うようにしましょう。


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