脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症により運動麻痺などがあると、腕が上がらない、指先が細かく使えないなどのお悩みを持つ方にたくさんお会いすることがあります。
今回は、肩、前腕、手、複合運動の4部に分けて、自主トレーニング方法について、重症度別にご紹介していきたいと思います。
はじめの1回目は【肩回り】を中心とした自主トレーニングをご紹介していきたいと思います。
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目次
肩周りの重症度の見分け方
肩は関節の中でも自由度の高い関節で、様々な方向に動かすことができます。
その分、動かすためには色々な筋肉の働きが必要であり、運動麻痺などでも影響が出やすい関節と言えます。
特に腕を持ち上げる、捻るなどの動きは複雑な動きとなっています。
テストでは難しい動きを取り入れていますが、痛みがある場合には無理に動かさないように注意しましょう。
また、肩ではなく、体を捻ったり反らしたりなどの動作が出やすくなるので、しっかりと肩が動いているのかどうかを確認するようにしましょう。
テスト1
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椅子に座ります
手が腰骨のあたりまでくるように腕を腰に回します
可能⇒次のテストへ
不可能⇒重度
テスト2
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バンザイの姿勢をとる
目線よりやや高い位置以上に腕を上げます
可能⇒軽度
不可能⇒中等度
肩回りのトレーニング方法
トレーニングを行う際は転倒や痛みが起こらない範囲で体を動かすように注意しましょう。
特に痛みがある場合は腕や背中などの筋肉が硬くなってしまってしまったり、動かす範囲が狭くなってしまうなどの悪影響があるので、必ず無理のない範囲で行うようにしましょう。
重度
両手組バンザイ
【目安回数】
20回×3セット
【方法】
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仰向けになります
両手をお腹のあたりで組みます
組んだままゆっくりと頭の上まで腕を上げます
腕を上げるときに手のひらが外側を向かないようにしましょう
ワイピング運動
【目安回数】
20回×3セット
【方法】
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両手を組み机の上に手を乗せます
タオルなどを手の下に敷きます
両手で大きく円を描くように腕を動かします
同様に反対周りも行います
※腕を動かすときに肘が回らないようにしましょう
振り子運動
【目安回数】
20回×3セット
【方法】
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椅子に座ります
両手を組み、脱力した状態で腕を足の間に垂らします
足の間で軽く動かすように腕を振ります
※肘が曲がらないように注意しましょう
中等度
ワイピング動作
【目安回数】
20回×2セット
【方法】
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机の上に腕を乗せます
手の下にタオルなどを敷きます
ゆっくりと円を描くように動かします
反対周りでも同様に動かします
円運動
【目安回数】
10回×3セット
【方法】
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仰向けになります
天井に向かって腕を伸ばします
ゆっくりと円を描くように腕を動かします
反対周りも同様に行います
※肘が曲がらないようにしましょう
壁押し運動
【目安回数】
10秒×5セット
【方法】
![](https://static.wixstatic.com/media/c77cf1_a1eed49cba634165ab77644bdfb5d56e~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1188,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/c77cf1_a1eed49cba634165ab77644bdfb5d56e~mv2.jpg)
壁に向かって立ちます
肩と同じ高さまで腕を上げ、壁に手を着きます
壁を押すように力を入れます
10秒立ったら力を抜きます
※肘が曲がらないようにしましょう
軽度
四つ這い運動
【目安回数】
30秒×3セット
【方法】
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四つ這いになります
両手でしっかりと床を押すように姿勢を保ちます
余裕がある方は麻痺側の手と両足だけで姿勢を保つようにします
肩回し運動
【目安回数】
20回×2セット
【方法】
![](https://static.wixstatic.com/media/c77cf1_0d1dc779d41e4b26bf351f091c4fa209~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_594,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/c77cf1_0d1dc779d41e4b26bf351f091c4fa209~mv2.jpg)
肩に手を乗せます
肘で大きく外側に円を描くように肩を回します
反対周りも同様に行います
外旋運動
【目安回数】
20回×2セット
【方法】
![](https://static.wixstatic.com/media/c77cf1_4aa1ef61d1ea4ee3855a137a53594599~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_282,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/c77cf1_4aa1ef61d1ea4ee3855a137a53594599~mv2.jpg)
小さい前ならえの姿勢をとります
腕を外側にゆっくりと開きます
ゆっくりと元の位置に戻します
余裕のある方はチューブなどで負荷をつけるようにしましょう
今回ご紹介したほかにもトレーニング方法はたくさんあります。
お身体の状態や、できる動作など詳しく確認したい、他の自主トレーニング方法などを聞きたいなどのご要望があればお気軽に御連絡いただければと思います。
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