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脳卒中の原因予防―高血圧編―



脳卒中(脳梗塞/脳出血)の原因に生活習慣病があります。


その中でも高血圧、脂質異常症、糖尿病は自覚症状も少なく、脳卒中(脳梗塞/脳出血)や心筋梗塞の原因となりやすく、サイレントキラーと言われる疾患になります。


今回はその3つの疾患の中の“高血圧”についてメカニズムや予防方法について説明していきたいと思います。


目次



高血圧とは

血圧は心臓から送り出される血液が全身へと流れていく際に動脈の内側にかかる圧力のことを言います。


よく健康診断や病院に受診の際に血圧を測ると『上が〇〇、下が●●』というような言い方をすることもあると思いますが、『上』とは収縮期血圧(最高期血圧)で、『下』が拡張期血圧(最低血圧)を指します。


収縮期血圧とは心臓が収縮して、最も強く血液を送り出そうとするときの血圧、拡張期血圧は心臓が緩んで送り出した血液が心臓に戻ってくるときの血圧のことを言います。




高血圧とはこの血液を送り出すとき、または心臓に戻ってくるときに血管にかかる負担が高くなることを指します。


原因としては血管自体が固くなることで内側にかかる圧が高くなる(動脈硬化)、血液自体がドロドロになっているため全身に送るために圧がかかるためなどがあります。


この動脈硬化は改善するまでに長期間を要します。


改善するまでの間にも血液は全身を循環しているため、一度脳卒中や心筋梗塞を発症しているということは再発する可能性もあるということです。


そのため脳卒中は再発率の高い疾患となっています。


脳梗塞の再発率は1年以内で10%、5年で35%、10年では50%と高い確率で再発する恐れがあります。


脳出血も再発率は高く、5年で35%、10年で51%となっています。


脳出血では10㎜Hgの収縮期血圧が上がることで罹患率が男性で20%、女性で15%もリスクが増加すると言われています。


このように高血圧は脳卒中の再発を促進する原因疾患となり得ます。


高血圧による体への影響

上記では高血圧の原因は動脈硬化ということを説明しましたが、高血圧自体も血管に圧がかかるため、全身の動脈硬化を促進してしまいます。


そもそも動脈硬化とは血管の流れを妨げるプラーク(コレステロールが蓄積してできた血管内のこぶ)が血管の内側に溜まってしまい、血管自体が固くなり、血液を送るときのポンプの作用が弱くなってしまうなどの悪影響のことを指します。




その結果、脳心血管病(脳卒中および心疾患)を引き起こす要因となります。


この時にプラークが破れることで血管内に血栓ができ、その血栓が心臓や脳に流れてしまい、それぞれの末梢血管で詰まってしまうことで心疾患や脳血管疾患につながってしまいます。


また腎臓病の要因になることもあります。


その他にも高血圧と合併してほかの糖尿病や脂質異常症などがあると脳心血管病リスクはさらに高くなります。


高血圧の原因


①食塩摂取量の多さ

世界の食塩摂取目標量は6g/日です。


しかし日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は2022年度で男性が11g、女性9.3gでした。外食やファストフードなどでは塩分量が多い食事になりやすく、自炊においても濃い味付けになると塩分量が多くなる傾向にあるため、注意が必要です。


②肥満(メタボリックシンドローム)

肥満になるとインスリン分泌が過剰になります。


インスリンが増えると血中のナトリウム濃度(塩分)が上がる、交感神経が刺激されるなどの影響がおこることで血圧が高くなります。


③運動不足

運動不足になると全身の血流が滞りやすくなります。


理由としては運動をしないことで筋肉が落ちていきますが、筋肉は全身の血液を流す役割を補助する働きもあります。


その補助が少なくなるため血流が滞ってしまうのです。


また運動をすると、息を大きく吸ったり、体を動かすことが普段より多くなると思いますが、このこれらの活動は血流を流すためには必要な活動になります。


運動不足になるとこの活動が低下するため、血流量が低下していきます。


④ストレス・過労

ストレスは交感神経を働かせる作用があり、交感神経は血圧を上げる作用があります。


この作用は一過性ではありますが、持続したストレス環境下にあると血圧は上昇したままとなってしまいます。


⑤喫煙

ニコチンには一時的に血圧を上げる作用があります。


ヘビースモーカーになると血圧が下がる前に喫煙してしまうため血圧が下がらず、高血圧になるリスクが高いと言えます。


また喫煙は高血圧の他に、動脈硬化を引き起こす原因にもなりやすいので脳心血管病リスクは高くなります。


⑥過度なアルコール摂取

血圧が上昇する明確な原因はわかっていませんが、平均して5~10㎜Hg程度上昇すると言われています。


⑦加齢

加齢に伴い、血管の組織がもろくなることで血管の弾力性が低下し、そのため血流が悪くなります。


加齢による高血圧では特に収縮期血圧が高くなりやすいです。


⑧遺伝的要因

家族の中に高血圧の人がいると、いない人と比べ2倍も高血圧になりやすいと言われています。


しかし、同じ環境で生活していることから生活環境が似ることが原因で高血圧になりやすいということもあります(食生活、運動習慣、飲酒・喫煙など)。


そのため遺伝性と言われたとしても生活習慣の見直しは必須になります。


高血圧の原因となる①~⑧を見ていただいてお分かりいただけた方も多いと思いますが、高血圧の主な原因は生活習慣にあります。


そのため、下記にある治療・予防についての主な方法というのは生活習慣の見直しになります。


では具体的にどうしていくとよいのかを書いていきたいと思います。


高血圧の治療・予防法

脳卒中は再発しやすい疾患です。


発症した後にはさらに再発を防ぐためにも高血圧予防が必要になります。


①食生活の見直し

塩分量や肉や脂分の多い食事を控え、野菜や魚などを中心とした食事を摂取するように心がけることが必要です。


また肉類等を食べる場合は赤身肉や鶏肉などを中心に食べるようにしましょう。


②適度な運動

有酸素運動を20~30分行うことが有効とされています。


運動強度としては“ややきついと感じる程度”が望ましいとされています。

 

③服薬による血圧コントロール

生活習慣を見直しつつ、医師の処方による降圧剤などを服薬することで血圧コントロールがしやすくなります。


④しっかりした睡眠をとる

良質な睡眠をとることは副交感神経を働かせる作用があり、血圧を下げるだけでなく、ストレスを緩和させたり、血流を整えたりする作用があります。


また夜間、就寝中には成長ホルモンが生成されますが、この成長ホルモンはケガや病気により損傷した組織などを修復するために必要なホルモンになります。


そのためにも夜間に質の良い睡眠が必要ということです。


再発予防のためには適度な運動や生活習慣の見直しが必要になります。


そのためにはお一人お一人に合わせたリハビリプログラムやアドバイスが必要になります。


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