top of page

手の動きのリハビリシリーズ-ウォーミングアップ編-

strokegym

手のリハビリを始めようとするとき、多くの方が「どうすればいいんだろう?」と悩むかと思います。


手の動きは複雑かつ、細やかな動きを必要としており、ただ動かせば良いわけではなく、準備や段階を踏まえて行う必要があります。


手の動きを取り戻すためのリハビリを行うための方法を、“基本と準備”、“ウォーミングアップ”、“粗大運動”、“巧緻動作”の4段階に分けてご紹介していきたいと思います。


今回は“ウォーミングアップ”についてご紹介していきたいと思います。


目次


ウォーミングアップが必要な理由

脳卒中(脳梗塞/脳出血)により、運動麻痺を呈していると筋肉の過剰な緊張状態が続くことがあります。


この固まった状態では動かすことが難しく、無理に動かそうとするとさらに力が加わりより筋肉を強張らせてしまいます。


リハビリでは筋肉が強張らない状態を維持し、その状態の中で動かす練習をすることで、筋肉だけでなく神経の働きを正常化させることにもつながります。


そのため、リハビリを行う前には筋肉の緊張をほぐすようなウォーミングアップが大切になります。


痙性とは?
手や足の筋肉が異常に強張ってしまう状態を痙性と言います。
痙性は何らかの理由で脳にダメージを受けると、脳の神経回路のバランスが崩れることで起こります。
通常、運動を制御する脳(大脳皮質)からの信号は、脊髄の運動神経に伝わり、適切な筋肉の動きを生み出します。
しかし、脳卒中によって錐体路(すいたいろ)が損傷すると、脳の細胞の過剰な働きを引き起こしたり、脳の働きを調整する機能が不調になってしまったりすることがあります。それにより、過剰な脳細胞の働きが助長し、筋緊張の異常な亢進をきたしてしまいます。

ウォーミングアップの目的

血流を促進麻痺した手は動きが少なくなるため、血流が滞りがちです。


ウォーミングアップを行うことで血流を促し、筋肉や神経に必要な酸素や栄養を届けます。


筋肉の緊張を和らげる麻痺の影響で手の筋肉がこわばっている場合、リハビリを始める前に柔軟性を高めることが重要です。


筋肉が強張った状態で動かす練習をすると、筋肉が強張った状態が正常と脳が誤認してしまうことがあるため、筋肉の緊張は和らげてから運動するようにしましょう。


ウォーミングアップの方法

マッサージ

リハビリを始める前に、手や腕を優しくマッサージすることで、血流を改善し、筋肉をリラックスさせることができます。


【方法】

  • 健側の手で麻痺側の手を包み込み、指先から手のひら、手首へと優しくさすります。

  • 親指を使って手のひらを軽く押しながら円を描くようにマッサージします。

  • 手首や前腕部分も同様にほぐし、筋肉の緊張を和らげます。


温める

筋肉が強張っていると動かしにくくなります。


温めることで血流を改善したり、筋肉がほぐれやすくなったりします。


【方法】

  • 温かいタオルを手や前腕に巻く。

  • ぬるめのお湯に手を浸す(約40度のお湯で5分程度)。

  • ホットパックを活用する。


軽いストレッチ

ゆっくりとしたストレッチを行い、関節の可動域を広げ、筋肉の繊維を少しずつ伸ばしていきましょう。


【方法】

  • 指を開く・閉じる運動 :健側の手を使ってゆっくり開いたり閉じたりする。

  • 手首の前後ストレッチ :手の甲を前後に軽く押してストレッチする。

  • 腕全体の伸ばし運動 :机の上に腕を置いて、前後に動かしてみる。


感覚トレーニング

感覚の回復を促すために、手に刺激を与えて意識を向けるトレーニングを取り入れます。


【方法】

  • さまざまな質感のものに触れる (布、スポンジ、ボールなど)。

  • 手の甲や指先を軽く叩く ことで刺激を与える。


注意点

無理をしない

強引に動かそうとすると逆効果になり、筋肉が硬直することがあります。


また、硬直している筋肉を無理に伸ばすと筋繊維が切れてしまったり、関節を痛めてしまう原因になることがあるので注意しましょう。


痛みを感じたらすぐに中止しましょう。


ゆっくりと丁寧に行う

急激な動きは避け、じっくりと筋肉や関節をほぐすことが大切です。


急激な動きは筋肉に負担を掛けやすく、反射的に元の位置に戻ろうとしてしまうことがあります。


また急激な動きは筋肉の緊張を高めてしまうことがあり、時には痙縮と言われる筋肉の緊張異常を引き起こしてしまうことがあります。


痙縮は筋肉が伸びにくくなるだけでなく、痛みを伴うことも多くあるため、注意が必要です。


健側の手で動かす際につっかかりを感じない程度の速度でゆっくりと動かしましょう。



今回ご紹介したウォーミングアップ方法はトレーニングの一部です。


お身体にあったトレーニングやウォーミングアップの方法を選択するようにしましょう。


トレーニングなどは専門家(理学療法士、作業療法士など)と相談しながら選択するようにしましょう。



ストロークジムでは、

「お一人お一人に合わせたオーダーメイドのリハビリをマンツーマンの完全個別対応」

で受けることができます。




ご連絡方法はお電話・メール・LINEをご用意しています。



是非お気軽にご登録・ご相談ください。



ストロークジム公式LINEでは脳卒中の後遺症でお悩みの方への情報の発信や

無料相談を行っています。


LINEでのご連絡はこちら↓↓






Comments


​無料体験リハビリ実施中

ご質問、ご相談はお気軽にお問い合わせください。

​メールでのお問い合わせ
​お電話での無料相談
011-215-1335
(受付時間:9:00~18:00)

​只今、お問い合わせを多く承っていますので早めのご予約をお願いします。

アセット 1.png
bottom of page