
脳卒中(脳梗塞/脳出血)などの後遺症の中でも“運動麻痺”や“感覚障害”による影響は多々ありますが、日常生活においても麻痺した手が思うように動かないことで弊害は多くあります。
今回は日常生活の中で行える手のリハビリ方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います!
初回の今回は『重症度の確認』方法についてご紹介していきたいと思います!
目次
手の重症度を見分ける必要性
リハビリを始める前に、しっかりと現在の身体の状態を把握する必要があります。
『腕の動き』は少し複雑で、「肩」、「肘」、「手首」、「指」の関節があり、それぞれが単独、もしくは複合的に動くことで機能します。
特に「指」は5本の指にそれぞれの関節がいくつかあり、細やかに動くことで機能します。
今回のテストでは、肩や肘を複合的にみる【上肢】のテストと手首や指の動きを見る【手指】のテストの2つに分けて確認していきたいと思います。
どちらも同じ結果になる場合もありますが、別の結果になることもあります。
苦手な動きをしっかりと把握し、リハビリに活かしていただければと思います。
腕の動きってどんな動きがあるの?
腕の動きは複雑ですが、1つずつに分けると下の表のような動きがあります。
肩 | 肘 | 手首 | 指 |
屈曲 | 屈曲 | 背屈(伸展) | 屈曲 |
伸展 | 伸展 | 掌屈(屈曲) | 伸展 |
内転 | 回内※1 | 撓屈 | 内転 |
外転 | 回外※1 | 尺屈 | 外転 |
水平内転 | 対立※2 | ||
水平外転 | ※1 肘の回内、回外は正確には前腕部の運動 ※2 対立は親指と小指 | ||
外旋 | |||
内旋 |


テストで重症度を見分けるほかに、表の中のどの動きが苦手なのかも一緒に確認してみましょう。
重症度の見分け方
上肢
テスト1

椅子に座ります
手が背骨のあたりまでくるように腕を腰に回します
可能⇒次のテストへ
不可能⇒重度
テスト2

肘を伸ばしたままバンザイの姿勢をとる
目線よりやや高い位置以上に腕を上げます
可能⇒次のテストへ
肘が途中でまがる⇒中等度
テスト3

腕を前に伸ばす
肘が曲がらないようにしたまま手のひらを返す
可能⇒軽度
不可能⇒中等度
手指
テスト1

グーパーができる
可能⇒次のテストへ
不可能orわずかに指が動く⇒重度
テスト2

指をすべて握った状態にする
人差し指だけを伸ばすことができる
可能⇒次のテストへ
不可能⇒中等度
テスト3

指をすべて握った状態にする
小指だけを伸ばし、手首を反らすことができる
可能⇒軽度
不可能⇒中等度
腕の動きは複雑です。
まずは、どの動きが苦手なのか、現在の手の動きがどの程度できるのかを把握し、練習をしていくことが大切です。
次回は今回のテスト結果を踏まえ、麻痺の重症度に併せて日常生活動作の中で行える動作練習方法をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介したテスト方法はあくまで簡易の確認方法になります。
詳しく確認したい、どのように練習をしていったらよいか詳しく確認したい場合は、専門家(理学療法士、作業療法士など)に相談しましょう。
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