最近は北海道も少し涼しくなり、外出しやすくなってきましたね!
外出に伴い、歩くことが増えてきているかと思いますが、今回はその【歩く】ポイントについてご紹介していきたいと思います!
目次
“正しい”歩き方ってどんな歩き方?
脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症により、うまく歩けなくなったという方は多くいらっしゃると思います。
では、どのように歩き方が変わったのでしょうか?
“正しい”歩き方と言われる歩き方はどのような歩き方でしょうか?
正しい歩き方をしていると疲れにくくスピードを出しやすいため、エネルギー効率が良いとされています。
正しい“歩き方”の動作を分割してみたときに、大きく分けて【立脚期】と【遊脚期】の2種類に分けられます。
【立脚期】
初期接地:地面に足がつくまで
荷重応答期:踵から足が地面につき、衝撃を吸収する
立脚中期:軸足にした時に体重が乗り始めてから中間まで
立脚終期:つま先から地面が離れるまで
【遊脚期】
遊脚初期:爪先が地面から離れ初めてすぐの時
遊脚中期:地面から離れて次に地面につけるために足を前に出している時
遊脚終期:つま先が上がり、地面に着くための準備をしている時
これらの【立脚期】と【遊脚期】をリズムよく、繰り返すことで歩行が完成します。
しかし、脳卒中の後遺症による運動麻痺がおこることでこの歩行周期の1部、もしくは大半が阻害されてしまい、歩行パターンが破綻してしまうということが多く見られます。
転びやすいのはどんな時?
普段どのように良い姿勢で歩ける人でも転倒することはあります。
どのような時に転倒するのかというと“バランスを崩したとき”になります。
例えば、山道を歩いている時や雪道で足を取られたとき、凍結路面や濡れた床を歩いて滑ったときなどです。
この時に、バランスを崩して姿勢を立て直すのが間に合わない時に“転ぶ”ことになります。
では、脳卒中の後遺症がある方の場合はどうでしょう?
足元はフラットな時で特段滑る床というわけではないですが、転んでしまうことはありませんか?
よく転ぶという方はどのようにして転んでいるのでしょう?
よくお話にあるのは、“足(麻痺側・非麻痺側どちらか)が持ち上がらなくて転んだ”、“躓いて転んだ”、ということを聞くことが多くあります。
これらは、先ほどご紹介した【立脚期】、【遊脚期】もしくはそのどちらものリズムが破綻している状態になります。
例えば、『麻痺した足が持ち上がらなくて転んだ』という場合では、麻痺側の【遊脚初期】の爪先が地面から持ち上がるという場面でつま先が上がらなかったり、骨盤が立脚側に傾かなかったりすることが原因で【遊脚】の状態にならないことがあります。
逆に、『麻痺していない方の足が上がらなかった』という場合には、麻痺している方の足の【立脚】に問題がある場合があります。
麻痺している足で体を支えることができないと、麻痺している方の足は自由に動かすことができません。
そのため、麻痺していない方の足を前に出す段階にあるにも関わらず、麻痺していない方の足に体重が残ったままになってしまうため、足を前に出すことができなくなってしまいます。
このように、【立脚期】、【遊脚期】のリズムはとても大切であり、リズムが崩れることでバランスを崩しやすくなります。
運動麻痺などがある方の場合の多くは姿勢を立て直す【立ち直り】の力も低下していることが多いため転倒に繋がりやすくなってしまいます。
歩行改善のためのトレーニング
まずは、【立脚期】と【遊脚期】のどの段階がうまくいっていないのかを見極める必要があります。
今回は、【立脚期】と【遊脚期】の中でも、苦手になりやすいポイントを絞っていくつかトレーニング方法をご紹介したいと思います。
立脚期を安定させるトレーニング
ボール踏み
【方法】
【方法】
椅子とテニスボールを用意します(立って行える方は立って行いましょう)
椅子に座り、麻痺した方の足でテニスボールを土踏まずにあたるようにし、踏みます
土踏まずに押し当てるようにしながらボールを踏みつぶします
5~10秒間つぶします
力を抜きます
3~5を繰り返し行います
【回数】
5~10秒×5セット
荷重練習
【方法】
※転倒の不安がある方は手すりや机などの近くで行いましょう
真っすぐの姿勢を意識して立ちます
麻痺した方の足に意識して体重を掛けます
元の姿勢に戻ります
2~3を繰り返し行います
※体重をかけたときに頭だけ、腰だけで体重を移動せず、【全身が移動する】ようにしましょう
【回数】
10秒×5セット
遊脚期を安定させるトレーニング
足振り運動
【方法】
※転倒の不安がある方は手すりや机などの近くで行いましょう
非麻痺側に体重をかけ、麻痺側を浮かせます
麻痺側の足をしっかりと前後に大きく振ります
【回数】
10回×3セット
お尻歩き
【方法】
ベッドや床に足を伸ばして座ります
両手は胸の前で組んでおきます
お尻で1mほど前に進みます
同様にお尻で1mほど後ろにすすみます
【回数】
3セット
今回ご紹介したトレーニング方法の他にも歩行を改善するための方法はいくつもあります。
お身体に合ったトレーニングを選択するためにも、苦手な動きや歩行のパターンなどについて専門家(理学療法士や作業療法士等)に確認してもらうようにしましょう。
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