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フレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニアについて




こんにちは!ストロークジムです。


ここ最近の冷え込みで外出機会が減っている方も多いと思います。

外出機会が減ると体を動かすことも少なくなり、様々な病気にかかりやすくなります。


中でも脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症により運動機会が少なくなった方、高齢者など、筋力低下が原因となる病気としてフレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニアがあります。


今回はこの3つの疾患について説明していきたいと思います。


【目次】



フレイルとは?


 フレイルは大きく3つの種類に分かれます。


1.「身体的フレイル」

運動器の障害で移動機能が低下したり(ロコモティブシンドローム)、筋肉が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表的な例です。

 

2.「精神・心理的フレイル」

高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。

3.「社会的フレイル」

加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態などをいいます。


これら3つのフレイルはそれぞれが負のスパイラルを形成し、自立性の喪失へとつながってしまいます。


例えば風邪をこじらせて肺炎を発症したり、怠さのために転倒して打撲や骨折したとします。(身体的フレイル)


入院すると環境の変化に対応できずに一時的に自分がどこにいるのかわからなくなったり、自分の感情をコントロールできなくなる(精神・心理的フレイル)こともあります。


入院生活が長引くと高額な入院費がかかってしまったり、友人や家族と会えることも少なくなります。(社会的フレイル)


このようにフレイルはそれぞれ相乗し、悪循環へと陥ってしまいます。


またフレイルになると、死亡率の上昇や身体能力の低下が起きると言われています。





フレイルチェック


以下のチェックは日本版フレイル基準です。


3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイル、いずれも該当しない場合を健常とするチェックリストです。


  1. 体重減少:6か月で2㎏の(意図しない)体重減少

  2. 疲れやすい:(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする

  3. 歩行速度の低下<1.0m/秒(例:横断歩道が渡り切れないなど)

  4. 握力の低下(男性25㎏以下、女性18㎏以下)

  5. 軽い運動・体操をしていますか?または定期的な運動・スポーツをしていますか?



ロコモティブシンドロームとは


「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」のことを表します。


和名は「運動器症候群」と言われ、運動器とは身体を動かすために関わる組織や器管のことで、骨・筋肉・関節・靭帯・腱・神経などから構成されています。


運動器の疾患や、加齢に伴う運動器の機能低下によって、立位・歩行機能やバランス、巧緻性などが低下し、日常生活活動に介助が必要な状態となっていきます。


身体が思うように動かないことで家に閉じこもりがちとなると運動の機会が減り、さらに機能低下が進みます。


容易に転倒しやすくもなり、怪我や骨折のリスクも高くなってしまいます。



ロコチェック


1.片足立ちで靴下がはけない


2.家の中でつまづいたりすべったりする


3.階段を上るのに手すりが必要である


4.家のやや重い仕事が困難である


5.2㎏(1リットルの牛乳パック2本程度)程度の買い物をして持ち帰るのが困難である


6.15分くらい続けて歩くことができない

7.横断歩道を青信号で渡りきれない


7つの項目はすべて骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサイン。一つでも当てはまればロコモの心配があります。0を目指してトレーニングを始めましょう。



サルコペニアとは?


筋肉の量が減少していく老化現象のことです。主に不活動が原因と考えられていますが、そのメカニズムはまだ完全には判明していません。


サルコペニアは、腹筋や背筋、膝周り、お尻周りの大きな筋肉に多く見られるため、立ち上がりや歩行がだんだんと困難になり、放置すると歩行困難にもなってしまうことから、老人の活動能力の低下の大きな原因となっています。


筋力・筋肉量の向上のためのトレーニングによって進行の程度を抑えることが可能ですので、意識的に運動強度が大きい運動を行うことが大切です。


頻繁につまづいたり立ち上がるときに手をつくようになると症状がかなり進んでいると考えられ、積極的にトレーニングを行うことがその後の生活の質的な安定に大いに役立ちます。



サルコペニアチェック


簡易チェック方法として指輪っかテストがあります。



筋力が減少・減弱した状態=サルコペニアの危険度が分かります。 危険度が高まるほど、転倒・骨折のリスクが高まります。



予防方法は?


フレイル、ロコモ、サルコペニアはそれぞれ関連性があります。


3つの病態に共通した予防法は運動療法と食事療法です。


食事療法は毎日3食食べる、タンパク質を多くとることが大切になります。


運動療法では有酸素運動や負荷のある筋力トレーニングなどが必要です。

運動は毎日の習慣として取り入れられるように無理のない範囲から始めていきましょう。


まとめ

運動をすることは健康を維持する上でとても大切なことです。


特に筋力低下などがあると移動が大変になるだけでなく、体の栄養状態が低下していく悪循環の入口となってしまいます。


脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症があると思うように運動ができない、外出機会が減ってしまった方も多くいらっしゃると思います。


後遺症改善のためのお手伝いや運動方法や外出時のお悩みなどのご相談をお気軽にしていただければと思います。


ストロークジムでは、

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