足腰を鍛えているのに立ったり歩いたりするとバランスを崩しやすいなんてことありませんか?
バランスを保つために筋力は必要ですが、動いている時に必要なバラスをとるためには”姿勢を保つ力”が必要になります。
”姿勢を保つために必要な力”の1つに”立ち直り”があります。
今回は、バランスを保つために必要な“立ち直り”についてご紹介していきたいと思います!!
目次
立ち直り反射とは?
身体が倒れかけた時に、無意識に正中(真っすぐの姿勢)に戻そうとする反射のことを指します。
立ち直り反射があることで転びそうになった時に身体を起こして元の位置に戻すことで転ぶことを防ぎます。
そのため、立ち直り反射は『姿勢反射』とも呼ばれており、身体を動かすときには必要な反射となります。
しかし脳卒中(脳梗塞/脳出血)などの後遺症によって立ち直り反射が障害されることや、立ち直り反射が起こっても手足が思うように動かないことで転倒に繋がりやすくなります。
立ち直り反射のメカニズム
立ち直り反射が起こるまでにはいくつかのプロセスがあります。
今回は簡単に、2つのプロセスに分けてご紹介していきたいと思います。
① 傾きを察知する
立ち直りをするためには身体がどのくらい傾いているかを察知する能力が必要になります。
姿勢が傾いているという感覚は耳の奥にある『三半規管』という場所で傾きを感知します。
その他に視覚情報や筋肉・関節の動きでも察知できます。
しかし、脳卒中になると三半規管から送られてきた情報を脳がうまく処理できず、傾きを感知できない、感知するまでに時間がかかることで対応が遅れてしまい、転倒に繋がりやすくなります。
また筋肉や関節の動きに関しても感覚障害や運動麻痺などの影響により、うまく情報を得ることができないという状況になりやすいため、残りの視覚による感知が重要になります。
② 身体の傾き度合いに合わせて身体を動かす
身体が傾いた時にどの程度、体を動かしたらよいかは考えなくても無意識に調整しています。
しかし、運動麻痺や感覚障害があると、どの程度の強さで体を動かしたらよいのかの調整がしにくくなるため、咄嗟の反応が苦手という方が多く見られます。
立ち直りのトレーニング方法
普段は視覚を頼りに動作を行っている方も、体の傾きを感知する、また感知した傾きに適切に反応する練習を行うことでバランス力がUpし、転倒を防ぐことに繋がります。
身体の傾きを察知する、姿勢を元に戻す練習を今回はいくつかご紹介していきたいと思います。
頸部運動
【方法】
椅子に座ります
ゆっくりと頭を上下左右に動かします
眼で遠くを見ながらゆっくりと首を回します
反対方向も同様に首を回します
2~4を繰り返す
【回数】
3セット
左右へのリーチ練習
【方法】
椅子やベッドに座ります
手を伸ばせる範囲ギリギリまで手を伸ばします
元の姿勢に戻ります
反対の方向にも同様に手を伸ばします
元の姿勢に戻ります
2~5を繰り返し行います
【回数】
左右各10回×2セット
前方へのリーチ練習
【方法】
壁に向かって立ちます(手が届くか届かないかの距離で)
手を壁に伸ばします
手のひらが壁に着くようにします
手で壁を押して元の姿勢に戻ります
※立っている時にバランスを取りにくい人は椅子に座って行いましょう
【回数】
10回×2セット
立ち直り反射は、バランス力を保つために欠かせない重要な要素です。
姿勢を感知する、体を動かす能力のどちらか、もしくはどちらも低下してしまうと転倒しやすくなってしまうため、しっかりとトレーニングを行いましょう。
バランスに自信がない方や転倒しやすいという方は安全確保をしながらトレーニングを行いましょう。
またトレーニング方法は専門家(理学療法士、作業療法士等)と相談しながら行うようにしましょう。
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