自助具の紹介Part4 更衣編

こんにちは!ストロークジムです。
前回は容器や食事動作の周辺環境について簡単にご紹介しました。
まだ見てない方はこちらからどうぞ!
➡『自助具の紹介容器や食事動作の周辺環境編』⇦
今回は服です。その服を着替える動作にも多くの自助具があります。
着替えは上下もあれば、用途によって外出用・パジャマ着等あります。
また、ファッションといった意味ではボタンやファスナー、ホック、ベルトなど様々です。
人によってはブローチやネクタイピン等も含むかと思います。
今回はそんな数多くの装飾品があり、複雑な動作の更衣の自助具についてご紹介したいと思います。
【目次】
1.服の歴史
2.更衣動作の自助具3選
1.服の歴史
服は紀元前7万年~7万5千年前に遡り
山の噴火により地球規模の気候の変化により気候寒冷化がおこったそうです。
その時に寒さを凌ぐために被服を着用した説があります。
他に14万年前に人の祖先がアフリカに居て、移住した時に被服を着用したなどあります。
当初の衣服は動物の毛皮をまとっていただけだが、紀元前2万5千年前の化石に針と糸で縫製されたものが出てきたり、糸同士を組み合わせた布が出てきたりと衣服が誕生したそうです。
紀元前7千年~紀元前6千年の時代に織物の化石が発掘され、日本では縄文時代になるのでアサで作った布を服に使用していたといわれています。
弥生時代に入ると男性は横幅の結束衣姿、女性が貫頭衣姿という服をまとっており、男女で違う服を着ていた時代でした。
古墳時代(大和時代)には男性は衣袴(きぬばかま)、女性は衣裳(きぬも)の上下二部式のものを着ており、上下で着るものが変わった時代でした。
飛鳥時代には中国の魏との貿易が盛んとなり中国風や韓国風の服が混ざった服になり、奈良時代の男性は聖徳太子のような服装や女性はかぐや姫の様な服装などみられていたそうです。 平安時代にやっと現代の着物と同様の形の服を着ていたそうです。
そこから時代の流れや用途、職業等により服が着るだけでなく、社会的地位の表像であったり、ファッションといった身体装飾に至っています。
2.更衣動作の自助具
〇ボタンエイド
ボタンを通す際に両手の指先が使えないとボタン操作は非常に難しいです。
特に片麻痺の方に関して器用な方は自助具なしでも行えたりするのですが、時間がかかってしまうこともあります。
そのため、こちらの道具を用いて自力で行えるようにする道具です。
麻痺側で行うより非麻痺側で訓練することが多いです。

〇ファスナーの自助具
ファスナー関してはつける場面と上げる場面が非常に難しいです。
そのため、衣服そのものに加工が必要なこともあります。
イラストに乗せているのはファスナーに「カードリング」を取り付けたものになります。
また、ファスナーの下にあるのがミシンや手縫いでファスナーが開かないように糸で止めてあるものになります。
開きが難しい場合はかぶりシャツのようにかぶって行うに越したことはないかと思います。

〇ズボンをはくための自助具
ズボンをはく際に片手で行う場合は麻痺している足を持ち上げて1足ずつズボンの裾を通していく必要があります。
また、ズボンの裾の部分が捻じれてうまく通せないこともあります。
そんなときはこちらの自助具を使ってください。
こちらの自助具を使うことでズボンを遠くに飛ばし、引っ張る時にズボンの履き口が整って裾を通しやすくしてくれます。
難点は洗濯ばさみの強度が弱い場合はすぐ取れてしまうこと、麻痺した足が床から自力で上げることができる人が条件になるかと思います。

いかがでしたでしょうか?
更衣を行う場面でいろいろと検討されている方は参照して頂けたら幸いです。
また、具体的にはどうすればいいのか?や更衣動作をみてほしいという方は
是非、私たちを頼って頂けたらと思っています。
麻痺があっても使える自助具は多くあります。
次回は「自助具の整容」を紹介していきますので楽しみにしてくだい。
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