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ペンの持ち方を確認しよう!字を書くためのトレーニング!




リハビリ場面で、よく『物がつかめるけど、細かい動きが苦手』、『ボタンやお箸を使うと時間がかかってしまう』というお悩みを聞くことがあります。


脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症である運動麻痺や感覚障害などにより、指先の細かい動き(巧緻動作)はやりにくくなってしまう方が多くいらっしゃいます。


今回は手、指先の動きについて手の構造やトレーニング方法、お箸やペンの使い方などについて4回に分けてご紹介していきたいと思います!


前回は手のトレーニング方法についてご紹介しました。


今回は、ペンの持ち方や使い方、ペンを使うために必要な自主トレーニングについてご紹介していきたいと思います。


目次


ペンを持つ時の手の形

ペンを持つ時には基本的には親指と人差し指でペンを軽くつまむように持ち、中指を添え、小指と薬指は軽く握って机などについている形が一般的です。



この時、手の中の構造では小指と薬指は手の動き全体が安定するように働き、親指、人指し指、中指は細かい動き(巧緻動作)を行うための働きをしています。


このように手の中だけでも異なる働きをする必要があり、難易度が高い運動というのがよくわかります。


では、具体的に骨や筋肉の動きはどのようになっているのでしょうか?


この時、使われている筋肉は、

  • 示指伸筋

  • 総指伸筋

  • 深指屈筋

  • 浅指屈筋

  • 長母指対立筋

  • 短母指対立筋

  • 尺側手根屈筋

  • 撓側手根屈筋

  • 長掌筋

  • 背側骨間筋

  • 掌側骨間筋

  • 虫様筋…etc

たくさんの筋肉がペンを持つ時には使われているのがわかります。


このようにペンを『持つ』という動きだけでもたくさんの筋肉が関与し、かつ持っている時の力を加減する、太さに合わせて手の形を変えるなどの複雑な動きが必要になります。


ペンを動かす時の手の構造

意識せず、字を書いているときに確認してほしいポイントとして『どこの関節が動いているか』を確認してみましょう。



字の大きさなどにもよりますが、メモやノートに書く時など割と細かい文字を描いている時は指先を動かし、大きく字を書こうとするときは手首も併せて動かすことが多くなります。


特によく使われる関節は親指の第一関節と人差し指の第二関節です。


この二つの関節が細かく動くことでペンを安定させながら動かすことができるようになります。


この時に使われている筋肉としては

  • 長母指伸筋

  • 短母指伸筋

  • 示指伸筋

  • 虫様筋

  • 母指内転筋

  • 母指対立筋

  • 掌側・背側骨間筋…etc

があります。


主に手内在筋が使われることが多いため、動きが小さく、運動している感覚が弱くなっていると難しい動作となっています。


また動かす時の指先の感覚や力加減なども難しい要因となっています。


ペンを持つ時にどこに力を入れて、どこを動かすかを意識したことはあまりないのではないでしょうか?


利き手ではない方の手で字を書いたことがある人は感じたことがあるかもしれませんが、普段意識していないことを意識して行う必要があり、とても難しく感じるかと思います。


まずは、どのような手の形や力加減が必要なのか、意識してみることが大切です。


自主トレーニング方法

トレーニングでは主に手内在筋を使うようなトレーニングをしていきましょう。


また力加減や多方向に動かすように意識して行ってみましょう。


カードをめくる



  1. 人差し指と親指でカードを摘まみます

  2. 摘まんだ状態のまま手首を返し、カードを返します

  3. この動きを繰り返し行います


コインこすり



  1. 硬貨を2枚用意します

  2. 親指と人差し指で2枚の硬貨を摘まみます

  3. 硬貨同士をすり合わせるように動かします

こより作り



  1. ティッシュや紙を用意します

  2. 先端を細くするように丸め、こよりを作っていきます


塗り絵



  1. 塗り絵を用意します(インターネットや100円ショップなどで購入したものなどなんでもOK。塗り絵などが準備できない場合は紙に〇や△などの図形を描いて中を塗るようにしましょう)

  2. 紙を動かさないようにしながら端々まで塗るようにしましょう


その他の方法

トレーニングをするためには様々な工夫を必要とする場合があります。


工夫の仕方は一つではありません。


工夫の方法の一部をご紹介していきます。

使うペンの太さを変える

細いペンはつまむ力や細かい動きが必要になります。


始めは柄の太いペンやマジックなどを選んで使用するようにしましょう。


慣れてきてからはペンや鉛筆などに変更していきましょう。


補助具を使う

ペンの持ち方をアシストする道具がいくつかあります。


大人用としても『ペン 持ち方 矯正 大人』などの検索ワードで探すことができるので、気になる方は確認してみるのも良いでしょう。


トレーニングを行う際はご自身のお身体に合ったトレーニングを選択するようにしましょう。


お身体の状態やトレーニング方法については担当のリハビリスタッフや担当医と相談しながら行うようにしましょう。


リハビリの方法で悩んでいる、体の状態をしっかりと把握したいという方はお気軽にご相談ください。


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