脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症などがあるとバランスを崩しやすくなってしまったり、手足に力が入りにくくなってしまったりといった場合があり、多くの方は健康な時に比べ、転倒しやすくなっています。
普段いかに転倒しないようにするかということは大切ですが、もし転倒してしまったときに何も対策をしていないとどうしようかと焦ってしまいます。
そのため普段からもしも転倒してしまったときの対処方法について考えておくことが大切になります。
今回は転倒について起き上がり方のコツ、予防策、転倒を予防するための体つくりの方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います。
3回目の今回は、屋外での転倒の予防策についてご紹介していきたいと思います。
目次
転倒しないための予防策とは?
屋外での転倒の多くは不整地でバランスを崩すか少しの段差や突起などでの躓きが多く見られます。
特に不整地はいろいろなパターンもあり、気を付けるポイントもそれぞれです。
そのため、安全に屋外を屋外の歩行をする上ためにはどのような障害があるのかを確認し、気を付けるポイントについて把握していきましょう。
不整地とは?
不整地とは、整地されていない路面のことを言います。
よくリハビリの場面では足場の悪い路面=不整地として扱われています。
その中でも、
坂道
砂利道
雪道
等が不整地としてリハビリ場面では多く取り扱われます。
今回はこの3点に着目し、注意点と対策方法についてご紹介していきたいと思います。
不整地の注意点と対策方法
坂道(傾斜)
傾斜の着いた道路は不整地の1つです。
上り下りだけでなく、右から左に左から右にと色々なパターンがあります。
坂道のように長い距離に傾斜がついているパターンだけでなく、道路の中で短い距離だけ山なりになっているような場所もあります。
対策方法
手すりや杖を使用する
坂や傾斜のある道を通らない
付き添いの人に片脇を抱えてもらう
麻痺の無い方の足を先に出すようにする
上り道の時には体を前傾させながら登るようにする
下り道の時には後ろ体重にしながら小股で歩くようにする
砂利道
足場の悪いという中でも砂利道などは足元が踏ん張りにくく、バランスを崩しやすい道となります。
またもし転倒した際にもけがをしやすく、大変危険です。
対策方法
杖の先端を細いものに変え、しっかりと刺さるようにする
足を着く時に足の裏全体がつくように意識する
焦らずゆっくりと歩く
なるべく平らな場所を踏むようにする
雪道
北海道や東北の多くの地域では冬場は雪が多く振り、足元が悪くなりやすいです。
道路が狭くなったり急な段差ができていたり、滑りやすくなっていたりなど雪道による影響は様々です。
特にマンホールや白線、側溝のふたの上などは滑りやすくなっているので注意が必要です。
また雪解けの時期にも滑りやすくなっていたり、水たまりができていたりなどの場合もあり、注意が必要です。
対策方法
靴の裏に取り付け式のスパイクなどをつける
杖の先端にアイスピック型の補助具をつける
歩く時に踵からではなく、足の裏全体が垂直につくように歩く
小さな歩幅で歩くようにする
今回ご紹介した不整地の3か所の他にも注意したほうが良い路面としては、
道路の縁石
点字ブロック
駐車場の車止め
雨の日の白線やマンホール
なども転倒してしまう場面としては多く見られます。
整地(平らな路面)だからと言って必ずしも安全というわけではないので、屋外を歩く時には注意が必要です。
また注意をするだけでなく、もし転倒したとしても大けがに繋がらないような方法として
厚着をする
ニット帽やクッション性のあるタイプの帽子をかぶる
服の下にプロテクターなどがついた肌着を着ておく
屋外を歩く時は杖を携帯する
などの方法があります。
その他にも、もし転倒してしまった場合にすぐに助けを呼べるように
自身がいる場所を確認しておく
すぐに連絡ができるような方法を検討しておく
なども大切です。
今回ご紹介した方法は対策方法の一部になります。
お身体の状態や生活スタイルなどによっては対策方法はおひとりお一人異なるので、ご自身に合った対策方法を検討していくようにしましょう。
対策方法については担当のリハビリスタッフや介護福祉士、ケアマネージャーと相談するようにしましょう。
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