脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症などがあるとバランスを崩しやすくなってしまったり、手足に力が入りにくくなってしまったりといった場合があり、多くの方は健康な時に比べ、転倒しやすくなっています。
普段いかに転倒しないようにするかということは大切ですが、もし転倒してしまったときに何も対策をしていないとどうしようかと焦ってしまいます。
そのため普段からもしも転倒してしまったときの対処方法について考えておくことが大切になります。
今回は転倒について起き上がり方のコツ、予防策、転倒を予防するための体つくりの方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います。
2回目の今回は、転倒の予防策についてご紹介していきたいと思います。
目次
転倒しないための予防策とは?
普段は転倒しないように気を付けて歩いている、特に屋外を歩く時は人に付き添って歩いてもらっているなどの対策をすでにされている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、そもそもどんな時に転びやすいのか、転ばないためにはどんな対策が必要なのかを知っておくと、さらに転倒しないように気を付けることができます。
特に自宅の中は慣れているという慢心も働きやすく、転倒されることが多くあります。
慣れ親しんだご自宅でもどのような場所で転倒しやすいのか、今一度確認してみるようにしましょう。
転倒しやすい場所を把握する
転倒の予防策のはじめとして、どのような場所で転倒しやすいのか、その原因などを知っておくことが大切になります。
どの場所でも転倒の危険はありますが、特に転倒の原因となるのが『滑る』、『躓く』、『落ちる』の3点になります。
この3点に気を付けながら日々生活する場面はどうか確認していきましょう。
玄関の予防策
玄関での転倒では、ドアの敷居に『躓く』、靴の脱ぎ履きをする際に椅子に座ろうとして椅子から滑り『落ちる』、立って脱ぎ履きしようとしてふらついて転倒するパターンが多く見られます。
その他にも上がり框で『躓く』などもありますので、必要な場所には手すりなどを設置することが望ましいです。
対策方法
ドアの敷居を撤去するなどのリフォームをする
靴を立って脱ぎ履きしない
脱ぎ履きする椅子は動きにくいタイプの物を選ぶ
段差のあるところに手すりを設置する
和室の予防策
和室は畳出できており、畳の端に『躓く』、畳で『滑る』パターンが多く見られます。
転倒しても畳は比較的柔らかいですが、畳の端の部分や近くにある家具などに体をぶつけるとけがをしてしまいます。
特に畳の上で靴下などを履いていると滑りやすいため、転倒しやすくなります。
対策方法
滑り止め付きの靴下を履く
畳に滑り止めスプレーなどを吹きかける
裸足で歩くようにする
廊下・リビングの予防策
フローリング
フローリングは畳と同様に『滑る』ことが多くあります。
特に水拭きと乾拭きを繰り返していくと徐々にフローリングは滑りやすくなっていきます。
対策方法
滑り止め付きの靴下を履く(スリッパの場合はシューズタイプの物や滑り止め付きの物を履く)
フローリングの素材を滑りにくいものに変更する
定期的にワックスなどを塗布する
滑り止めスプレーなどを吹きかける
絨毯
リビングなどに多く置かれている絨毯ですが、絨毯で『躓く』ことが良くあります。
特に毛足の長いタイプの絨毯や絨毯と床の境目があるものでは特に転倒しやすくなっています。
対策方法
毛足の短いタイプの絨毯を選ぶ
歩くところに絨毯の境目ができないように敷く
物を床に置かないようにする
浴室の予防策
浴室は主に脱衣所、洗い場、浴槽の3か所からできています。
脱衣所と洗い場の境目では『躓き』やすく、洗い場と浴槽では『滑り』やすい、浴槽をまたぐ際には『落ちる』ことが多く見られます。
対策方法
脱衣所と洗い場の境目の近くに手すりを付ける
洗い場や浴槽にすのこや滑り止めマットなどを設置する
浴槽の近くに手すりを設置し、移乗ボードなどの自助具などを使用する
浴室や浴槽の床面を滑りにくい素材にリフォームする
階段の予防策
階段では段差出『躓く』、踏み外し『落ちる』、踏面で『滑る』場合が見られます。
階段での転倒は大けがに繋がりやすく、特に気を付ける必要があります。
対策方法
階段に手すりを付ける
段差に滑り止めマットや滑り止め材を設置する
昇降機を取り付ける
今回ご紹介した対策方法は一部であり、ご自宅の改修や器具の設置などはお身体の状態とご自宅の中での生活スタイルに合わせて考える必要があります。
また普段は大丈夫な場所でも、体調や時間帯、精神的な緊張の度合い(例:時間に追われて焦っている、トイレに行きたくて慌てていたなど)でも急に転倒するなどの場合もあるので注意が必要です。
ご自宅での生活に不安がある場合や改修や器具の選定などをお考えの場合、担当のリハビリスタッフや介護福祉士、ケアマネージャーなどにご相談しましょう。
また転倒を防ぐためにもリハビリなどでしっかりと身体を動かせるような状態にしておくことも必要です。
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