脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症などがあるとバランスを崩しやすくなってしまったり、手足に力が入りにくくなってしまったりといった場合があり、多くの方は健康な時に比べ、転倒しやすくなっています。
普段いかに転倒しないようにするかということは大切ですが、もし転倒してしまったときに何も対策をしていないとどうしようかと焦ってしまいます。
そのため普段から、もしも転倒してしまったときの対処方法について考えておくことが大切になります。
今回は転倒について起き上がり方のコツ、予防策、転倒を予防するための体つくりの方法について4回に分けてご紹介していきたいと思います。
1回目の今回転倒した時の床からの立ち上がりかたのコツと注意点についてご紹介していきます。
目次
ケガの有無の確認をしよう
まず最初に、もし転倒してしまった場合、ケガをしているかを確認しましょう。
転倒した直後は本人も周囲の人も転んだことに驚いてしまい、すぐに起き上がろうとしてしまうことがあります。
この時にケガをしていることに気が付かないことも多く、無理に動いてしまったことで症状が悪化してしまい、最悪の場合意識を失ってしまう、後遺症が残ってしまうなどの場合も少なくありません。
一度落ち着いてお身体の状態を確認し、出血や痛みが無いかなどをしっかりと確認しましょう。
もし痛みがある、出血しているなどの症状がある場合や転倒した時に頭をぶつけてしまったなどの場合にはその場から慌てて動かず、119番に電話をかけ、救急車を呼んだり、周囲に人がいる場合は助けを求めるようにしましょう。
ま救急車を呼んだ方がいいかどうかの判断が難しい場合は【♯7119】電話して相談してみましょう。(総務省消防庁より)
一人で立ち上がる場合
ケガをせず、立ち上がろうとしたときに周囲に人がいない場合もあります。
一人で立ち上がる場合の手すりやつかまれるところがある場合と何もない場合があります。
手すりやつかまるところがある場合は椅子や手すりなどが近くにある場合はしっかりとつかまりながら立ち上がりましょう。
立ち上がる時に痛みなどを感じる場合は壁にもたれかかる、椅子に座るなどして様子を見ましょう。
手すりやつかまるところがない場合①
両足を伸ばした姿勢で座ります
麻痺の無い方の足を曲げ、4の字になるようにします
手を曲げた方の足の横につきます
手と足に体重が乗るようにお尻を持ち上げます
片膝をついた形から腕の方に重心乗せ、膝を床から浮き上がらせます
ゆっくりと足の方に体重を乗せ、手を床から離していき起き上がっていきます
手すりやつかまるところがない場合②
両足を伸ばした姿勢で座ります
麻痺の無い方の足を曲げ、4の字になるようにします
麻痺していない方の手を後ろにつきます
寝返りをうつようにして四つ這いになります
麻痺していない方の足を前に出し膝に手を着き立ち上がります
介護者が助け起こす方法
① 後ろから抱える方法
体育座りのように座ってもらい、腕を胸の前で組んでもらいます
介助者は脇の下から腕を入れ、肘のあたりをつかみます
軽く後ろに倒れ、反動をつけて前の方に押し出しながら上に持ち上げます
② 前から抱え上げる方法
体育座りのように膝を曲げてもらい介助者は自分の膝で相手の膝を挟みます
腋の下から手を背中に回し体を密着させます
後ろに体重を掛けながら上に引き上げて立ち上がります
これらの方法は普段からお互いに練習をしておく必要があります。
一人で、もしくは介助者と2人で立ち上がれるように普段から練習をしておくことが“もしも”の時には大切です。
また一人で練習するのは不安、上記の方法ではうまく立ち上がれないなどの場合は事前に担当のリハビリスタッフや介護士と相談し、練習をするようにしましょう。
お身体の状態によってベストな方法には違いがあるのでお気軽にご相談ください。
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