8月になり北海道も蒸し暑い日が続いていますね。
夏バテや熱中症などの体調面で気を付けている方も多いかと思いますが、実は血圧も気温や季節により変動することがあります。
今回は暑い日の血圧変動が起こる理由や注意点などについてご紹介していきたいと思います。
目次
なぜ血圧のコントロールが必要なのか?
脳卒中(脳梗塞/脳出血)を1度発症したことがある方は、医師などから『血圧に注意するように!』と言われたことがあるかと思います。
なぜかというと、1度脳梗塞などを発症している方の場合、動脈硬化により、血管の中にプラークがある可能性が高いと言われています。
その中で血圧が高くなると、血管に負担がかかってしまいます。
血管に負担がかかるとプラークが剥がれ落ち、それが脳や心臓に流れ込んでしまうと脳卒中や心筋梗塞などの疾患に繋がってしまうためです。
動脈硬化の治療は長期間かかることもあり、再発予防としては【血圧をコントロールする】必要が出てきます。
血圧は
心臓の機能
血液の粘性
血管の弾力性
末梢血管の緊張度など
の影響を受けます。
これらはすべて動脈硬化により、さらに悪化することもあるため注意が必要です。
そのため、降圧剤や運動療法、食事療法などで血圧をコントロールしたり、3,4の血管自体の修復をしていくことが再発予防の一手段となります。
夏の血圧の変化の仕方
人の身体は一定の体温(36.5度前後)を保とうとする機能があります。
気温が上昇すると、体温も上がりますが、体温を保つ機能が働くことで、汗をかいて体温を下げようとします。
汗をかくことで、体内の水分は不足してしまいますが、この時に水分を摂取していれば問題ありませんが、水分をとらないことで、体内の水分が不足してしまいます。
体内の水分は体の細胞や血液などからも失われていってしまうため、血管自体も硬くなってしまったり(動脈硬化)、血液がドロドロ(血液粘性の上昇)になってしまったりと血圧が高くなる要因を増やしてしまうことになります。
また、気温が上がると血管は拡張され、全身の血流を良くしようとします。
この時、健康な状態であれば、血圧は下がりやすくなりますが、血液の粘性が高い、血管の弾力性が低下している状態が続いていると、血管にかかる負担は大きくなるため、血圧は逆に上昇してしまいます。
さらに、室温と外気温に温度差があると、血管にも影響が起こります。
暖かい(暑い)屋外では血管は拡張しますが、涼しい(寒い)室内では血管は収縮します。
(温度差による血管への影響については以前のブログ【冬だけじゃない!?夏の寒暖差に注意しよう!】をご覧ください)
血管の拡張と収縮が起こることで血管にかかる負担は増えてしまいます。
血圧が急激に上下することで、脳卒中や心筋梗塞を発症するリスクは高くなるため、再発予防の観点からも温度や脱水状態には注意が必要になります。
対策方法
室温の調整
温度差があることで、血管にかかる負担は大きくなってしまいます。
しかし、暑い中でクーラーをつけないでいると熱中症の危険も出てきてしまいます。
室温が25~28℃になるように設定し、過ごすようにしましょう。
水分補給
脱水になることで血管に負担がかかってしまいます。
また動脈硬化を促進してしまうため、水分摂取はしっかりと行いましょう。
目安としては1時間にコップ1杯(150~200㏄)の水を飲むようにしましょう。
汗をかいた場合は、かいた汗の分も水分摂取するようにしましょう。
適度な運動
動脈硬化を改善するためには適度な運動が必要と言われています。
特に有酸素運動などは有効であるとの研究もあります。
(夏の運動については前回ブログ(暑い日の運動に注意!省スペーストレーニングまとめ!)をご参照ください)
無理のない範囲で運動を行うようにしましょう。
塩分の調整
塩分のとりすぎも動脈硬化を促進してしまいます。
汗をかいた分の塩分摂取は必要ですが、塩分のとりすぎには注意が必要です。
汗をかかない場合は塩飴や塩分タブレットを食べるのを控えるようにしましょう。
汗をかいている、食事の量が少なかったなどの場合には塩分タブレットやスポーツドリング等で電解質を摂取するようにしましょう。
量についてはかかりつけ医や内科医など専門の医師と相談するようにしましょう。
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