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階段の動作方法






こんにちは!ストロークジム札幌です。


今回は脳梗塞後遺症による片麻痺の方の「階段の昇り降りの方法」についてお話ししたいと思います。


「ウチは1階だから大丈夫!」という方も、玄関先の段差昇降や、バスの乗り降りの際などに役に立つと思うので、ぜひ参考にしてみてください。


とくに雪国では、玄関が少し高いところにある住宅も多く、住まいが1階であっても階段昇降が必要な方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。



【目次】



手すりを使用したスタンダードな昇降方法

(脳梗塞後・左片麻痺、階段の両側に手すりがある場合)



【昇り】


①右手で手すりを持つ。

※このとき、身体の真横ではなく、少し上の方の手すりをつかむと昇りやすい。


②右の足を一段上にのせる。


③右手と右足にしっかりと力を入れながら、左足を持ち上げて右足と同じ段にのせる。



【降り】


①右手で手すりを持つ。


②左足を下の段に降ろす。


③右足を、左足と同じ段に降ろす。



このように書くと少しややこしいかもしれませんが、

”昇るときは「麻痺のない側」から、降りるときは「麻痺のある側」の足から踏み出す”

という原則を覚えておけば大丈夫です。


この原則は、手すりではなく杖での場合や、脳梗塞後遺症であっても、杖も手すりもなしで階段昇降をする場合でも変わりません。


「昇りは良い方の足が先、降りは麻痺のある足が先」です。

さらに、機能的に安定した動作が可能になると「昇り」「降り」どちらの場合も、両足を同じ段に揃えることなく、片足で一段ずつの昇降が可能となってきます。


これは、先日の記事の「3動作歩行」から「2動作歩行」へのステップと似ていますね。




転倒に注意するタイミング

次に、転倒しやすいタイミングについて紹介します。



転倒しやすいケース①〈最後の1段を昇るとき〉


先ほどの「昇り方」の解説で、「自分の身体より上方の手すりをつかむと良い」とお伝えしましたが、ほとんどの場合、階段の一番上の段には、上方まで手すりがありません。


そこで、真横の手すりをつかんで上がることになるのですが、手すりへの力の入れ方や、重心のとり方が少し変わってしまいます。


また、「これで終わり」といった安心感も相まって、バランスを崩しやすくなる方が多いのです。同様に、「最後の一段を降りるとき」にも注意が必要です。



転倒しやすいケース②〈階段がカーブしているとき〉


とくに自宅内などではいわゆる「曲がり階段」「折返し階段」と呼ばれる、曲がり角のある

階段が多くみられます。


このとき、「外側だと遠回りだから」と内側を通ろうとすると、「踏面」と呼ばれる「階段の奥行き」が狭くなっているため、踏み外すリスクが高くなってしまうのです。


手すりの付いている側にもよりますが、十分に「踏面」が確保されているところを昇降するようにしましょう。



転倒しやすいケース③〈急いでいるとき〉


バスなどで、「他の乗客さんを待たせてはいけない」と周りに気を使うあまり、焦って乗り降りしている方を多く見かけます。乗降時はとくに、Kitaca(キタカ)やSuica(スイカ)などのICカードをかざす作業も必要で、ちょっと慌ただしいですよね。


この時、つまずいたり足を滑らせて、転倒してしまう事例が多く報告されているのです。

さらに、国土交通省の統計によると、バス車内での転倒事故は、80%以上が65歳以上の方によるものだそうです。


また、自宅で、不意の来客や電話に対応しようとする時なども同様です。急いでいると、普段安全にできていることでも不安定になってしまいます。





悩んだ時はプロにご相談ください

「階段」と一言で言っても、様々な形状があり、また、手すりが両方についているとは限りません。


例えば、麻痺のある側にしか手すりがついていない時などは、壁をつたったり、横向きに昇

り降りするなど、状況に合わせた工夫が必要です。


「こういう場合はどうすれば良いの?」という疑問や不安がある方などは、ぜひストロークジムにご相談下さい。


階段昇降に限らず、それぞれの身体機能や生活環境を細かく評価して、個別に方法をお伝えしていきます。


ストロークジムでは、

「お一人お一人に合わせたオーダーメイドのリハビリをマンツーマンの完全個別対応」

で受けることができます。


ご連絡方法はお電話・メール・LINEをご用意しています。



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