普段何気なくものを持ったり、操作したりしている【手】ですが、細かい筋肉の働きや関節の微妙な動きなどにより形成されています。
脳梗塞の後遺症からくる麻痺などでは細かい動きがしにくく、特に利き手になると色々と不便を感じることも多くなるかと思います。
麻痺の改善のためにもリハビリは必要ですが、どのような動きが求められるのか、正しい動きを理解し、運動するイメージがあるのとないのとでは回復速度に違いが見られます。
今回のブログでは【手】の細かい動きについてご紹介していきたいと思います。
正しい運動のイメージを身に着けるためにもどのような動きがあるのかを確認していただければと思います。
目次
手の使い方
物を操作するときの手の動きは大きく分けて【握る(grip)】【つまむ(pinch)】の2種類になります。
これらの動作をさらに細かく見ていくと、【握る】、【つまむ】動作はそれぞれ4種類に分けられます。
これらの【握る】、【つまむ】動作単体で行われる場合と、合わさって作用する場合とがあります。
まずは単体の動きをしっかりと確認し、自主トレーニングに活かしていくことが大切です。
【握る】動作
筒握り(パワーグリップ):power grip
筒状の物を握る時に使うつかみ方です。
最も力の入りやすい握りかたと言われており、重たいものを持つ時などに使われます。
例えばフライパンを持つ時やスコップなどを使うときにはこの握りかたをしています。
正確な握り:precision grip
ペンや鉛筆の操作やお箸の操作の時に使われる握りかたです。
親指、人差し指、中指でペンなど握り、小指と薬指は固定のために握りこみ他の3本の指での操作を安定させます。
また、ペンなどの場合は机に小指を接地させることでより安定するように作用します。
球握り:spherical grasp
ボールなどの球体や円錐上の物を持つ時に使われる握りかたです。
つまみと違い、指先だけでなく、手のひら全体を使う握りかたです。
かぎさげにぎり:hook prehension
袋などに入った荷物を持つ時に使われる握りかたです。
人差し指~小指までの第1,2関節に引っ掛けるようにする握りかたです。
【つまみ】動作
指先つまみ:finger tip pinch
親指と他の指の先で物をつまむ動きです。
主に人差し指を使うことが多く、親指、人差し指、中指の3本を使うときには3指つまみ、全部の指を使うときは5指つまみなどにも分けられます。
指尖つまみ:tip pinch
指先つまみと同じ動きですが、さらに細かいものをつまむときに使われます。
針や糸、シャープペンシルの芯など爪先を使いつまむ操作を言います。
指腹つまみ:pulp pinch
親指と他の指の腹で物をつまむ動きです。
指先つまみは違い、他の指の第1、2関節を伸ばした状態でのつまみとして用いられることが多くあります。
横つまみ:lateral pinch
親指の腹と人差し指の横側で物を挟むつまみ方です。
鍵つまみともいわれるつまみ方で鍵のつまみをつかむときなどに用いられます。
普段は意識せずにこれらの握りかたやつまみ方を使い分けています。
どの動きが苦手なのか、力が入りにくい指はどの指なのかを確認するためにもいろいろな手の使い方を試してみましょう。
その他にも指だけでなく、手首、肘などの動きも必要になることがあります。
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