転倒防止のカギ!毎日のバランス強化法!―歩き方のコツ編―
- strokegym
- 4月17日
- 読了時間: 5分

最近の北海道もかなり暖かく雪解けも進んできましたね!
暖かくなり、雪も少なくなってくると外出する機会が増えてくるかと思います。
しかし、一冬の間、自宅にいることが多かった方やバランス力に自信を無くしてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はバランス力強化を4部に分けてご紹介していこうと思います!
3回目の今回は転倒を防ぐために必要な【歩き方のコツ】についてご紹介していきたいと思います。
目次
歩行時の問題点
まずは歩行時に見られやすい特徴的な問題についてご紹介していきます。
① 歩幅が小さい(すり足歩行)
筋力が低下し、足を引き上げる力が弱くなると、歩幅が小さくなります。
その結果、足先が床を引きずるような「すり足歩行」になります。
すり足歩行になるとカーペットのつなぎ目や道路の点字ブロックなどのちょっとした段差でもつまずいてしまいやすくなります。
② 姿勢が前傾しやすい
体幹の筋力が落ちていくことで猫背になりやすくなります。
猫背になるということは姿勢が前傾姿勢になりやすくなるということです。
前傾姿勢になると重心が前に偏りやすくなり、バランスを崩して前方に転倒しやすくなります。
また、体幹の筋力が落ちているため、姿勢を真っすぐに元に戻す力も低下しているので、より転倒しやすくなっているので注意が必要です。
③麻痺側の引きずり歩行(分回し歩行)
麻痺側の足が上がりにくいため、足を引きずったり、外側に回しながら歩く「分回し歩行」になりがちです。
これにより、床に足先が引っかかりやすくなります。
また、歩く際に麻痺側を挙げている時間が長くなり、健側の足に係る負担も大きくなりやすいです。
④麻痺側への荷重不足
麻痺側に体重を乗せるのが怖いという方が多くいらっしゃいます。
理由としては「麻痺側の膝が抜けやすく、バランスを崩してしまう」、「足の感覚が弱く、足を着いている感覚がなく、不安になる」といった方も多くいらっしゃいます。
そのため、健側に頼った歩行になりやすく、転倒リスクが高くなります。
⑤足関節の背屈制限(尖足)によるつまずき
麻痺側の足首が下垂しやすく、足首を持ち上げることが難しいことがあり、そのため足が下に向いたまま(尖足)になることが多いです。
その結果、つま先が上がらず、段差でつまずきやすくなります。
転倒リスクを減らすための歩行改善方法
転倒を防ぐためには、歩行時の姿勢や動作を意識して改善することが大切です。
① 歩幅を意識的に広げる
歩幅が小さくなるとつまずきやすくなるため、意識的に歩幅を広げることが重要です。
目安は靴2足分(30〜40cm程度)の歩幅を意識しましょう。
しかし、いきなり歩幅を靴2足分も広げると安定しにくいので、5㎝、10㎝、15㎝など徐々に開くように意識していきましょう。
② かかとから着地する意識

歩行時には上図のような重心移動が理想とされています。
かかとから着地→つま先で蹴り出す歩行を意識しましょう。
③麻痺側への荷重を意識する
麻痺側に荷重をかけることに対して恐怖感が強い方も多いかと思います。
いきなり全体重をかけるのではなく、自身がこらえられる範囲を意識しながら麻痺側に体重をかける練習が重要です。
【方法1】
壁や手すりにつかまり、足を肩幅に開き麻痺側に重心をかける立位練習を行いましょう。
【方法2】
慣れてきたら足を前後に軽く開き、麻痺側を前に置いた状態で重心をかける練習を行いましょう。
④歩行補助具の正しい使用
片麻痺の方は杖や装具を適切に使用することで歩行の安定性が向上します。
装具を付けている方の中には「つけ外しが面倒」、「床が傷つくから」という理由で装着をやめてしまう方がいらっしゃいますが、装具を外すことで歩き方が変わってしまったり、バランスを崩してしまうことも多く、転倒リスクが高くなります。
装具を付けなくとも歩けるから外すのではなく、担当のリハビリスタッフや専門家(理学療法士、作業療法士など)に相談してから、外すようにしましょう。
また杖は健側で持つのが基本です。
杖の着き方や杖を使った歩き方については過去ブログ【杖歩行には種類があります!〜2動作歩行と3動作歩行について〜】をご参照ください。
このほかにも歩き方のコツやトレーニング方法はたくさんありますが、お身体の状態や歩く場所などによっても歩き方は変わってきます。
どのような歩き方が良いのか、練習方法などについては専門家(理学療法士、作業療法士など)や担当リハビリスタッフに相談し、決めるようにしましょう。
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