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汗をかいたら気を付けよう!脱水症の予防と対策!



7月に入り、暑い日が続くようになってきましたね。


暑くなってくると怖いのが熱中症や脱水症と言った症状です。


今回は2回に分け熱中症と脱水症について予防策、もしなってしまったときの対処方法についてご紹介していきたいと思います。


2回目は脱水症についてご紹介していきたいと思います。


目次


脱水症ってどんな症状?

人の体の大半を占めている水分ですが、成人で体重の60%、乳幼児で70~80%、高齢者では50%と言われています。


身体の水分量は

  • 筋肉の量 ⇒筋肉は水分を蓄えておくことができるため、筋肉量が多い方が水分量も多くなります。

  • 腎臓の機能 ⇒体内の水分量を調整するための臓器。腎臓の機能が低下すると必要な水分量を調 整できないため尿として水分が排出されます。

  • 脂肪の量 ⇒脂肪には水分を蓄えておくことがほとんどできないため、脂肪が多いと水分量が少なくなります。

に左右されます。


これらの体にある“水分”というのは、細胞内液と細胞外液から構成されます。


人の体には約60兆個(数百種類)の細胞から成り立っています。


これらの細胞はすべて内部に水分を含んでおり、この水分を細胞内液といい、体にある水分の2/3を占めています。


また細胞が正常に機能するためには、細胞内の水分量と電解質量が一定である必要があります。


体重の1/3を占める細胞外液は間質液と血液に分けられます。


細胞外液の3/4は間質液が占めており、1/4(全体の1/13)が血液に存在します。

血液は体重全体の8%!
血液は体内で最も多い水分と思われている方も多くいらっしゃるかと思いますが、実は一番多いわけではありません。
体重の約8%、量にして60㎏の人だと4.6Lほどになります。

間質液は細胞の乾燥を防いだり、各細胞に栄養を与える役割があります。


このように人体の水分は身体を形成するためには必要不可欠であり、これらの水分が失われることで、身体に不調をきたすのは容易に想像ができると思います。


症状としては、

  • 軽度:めまい、立ち眩み、こむら返り、発汗

  • 中等度:頭痛、吐き気、嘔吐、全身の倦怠感

  • 重度:意識障害、けいれん、体温の上昇

が見られます。


体内の水分が減ってくると、喉が渇いたと感じるほかに、尿の色が濃くなる、唇や肌のかさつきがみられることがあります。


水分摂取をしても体調が戻らない場合などは医療機関の受診も検討しましょう。


どんな時になるの?

夏になると汗をかくため、体から水分が減りやすくなるため、特に注意をする必要がありますが、脱水症は夏だけでなく、年中気を付ける必要があります。


特に、脳卒中や心臓病の既往がある方や高齢の方は注意が必要です。


脱水症は体の水分、上記でご紹介した“細胞”と“間質液”の水分や電解質濃度が変化することで起こります。


汗をかくことで体から水分がなくなるのはもちろん、下痢や嘔吐、出血なども身体から水分が出て行ってしまうことがあるため注意が必要です。


またそもそも、摂取する水分が少ないと脱水症になりやすくなります。


トイレに行くのが大変だから水分を控える、喉が渇いていないから水分を取らないという方は特に注意が必要です。


普段から水分を摂取することが少ない方や、大量に汗をかいた場合などには脱水症に注意しましょう。


脱水症の予防方法

適度な水分摂取



人は普段生活している中で尿や便などの排泄に加え、汗や呼吸などでも水分を排出しています。


1日あたり2.5Lの水分を体外に排出していると言われています。


普段の食事などでは約1~1.5L程度の水分を摂取できると言われていますが、その他に1~1.5Lの水分を摂取する必要があります。


喉が渇いたと感じるときにはすでに体内の水分が枯渇している状態のため、喉が渇いたと感じる前に水分摂取をする必要があります。


水分はまとめて摂取してもすぐに尿として排出されてしまうため、体に水分が留まりにくいため、こまめな摂取が必要です(1時間当たりコップ1杯分(160~200ml))


またこれからの暑くなる季節になると汗をかくことでさらに体から排出される水分は多くなるので、汗をかく場合は30分に1回の水分摂取をするようにしましょう。


※心臓や腎臓に持病のある方や医師に水分の量を制限されている方の場合は一日の水分量について医師と相談して決めるようにしましょう。


適度な塩分摂取



汗をかくと体の中の水分と一緒に塩分(電解質)も一緒に排出されます。


電解質の一部が失われることでも体内の電解質濃度の均衡が崩れ、低ナトリウム血症という状態になってしまいます。


汗を大量にかいた場合、水分摂取だけでなく塩分タブレットや塩飴、スポーツドリンクなどの塩分を含んだものを摂取するようにしましょう。


塩分タブレットは100mlの水と一緒に1~2粒ほどを食べると塩分濃度がちょうどよくなると言われています。


大量に摂取してしまうと高血圧などの原因にもなるため食べすぎなどに注意しましょう。


3食の食事をとる



食べ物の中にも細胞があり、その中から水分を摂取することができます。


1日に食事の中から摂取できる水分量として約1Lほどだと言われています。


また、食べ物を消化・吸収する際にも身体の中で水分が作られるため、3度の食事はしっかりととるようにしましょう。


その他にも対策方法や水分摂取の方法はありますが、嚥下機能や運動能力に併せて選定する必要があります。


後遺症がある方や持病がある方は担当の医師やリハビリスタッフと相談しながら水分摂取の方法を選定するようにしましょう。


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