
脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症により手足が動かなくなったというご相談にのることが良くあります。
しかし、脳卒中により左右どちらか半身、もしくは両側ともに障害が起こると動かなくなるのは手足だけではなく、身体全体が麻痺している状態です。
手足の動きは目に見えて動かないことがわかるので意識しやすいですが、実は体幹(胴体)にも麻痺があり、手足の動きに影響しているということも少なくありません。
今回は体幹の動きのトレーニング方法や体幹の動きが最も必要な基本動作となる寝返りや起き上がり、座位保持、立ち上がりについて4回に分けてご紹介していきたいと思います。
2回目今回は『起き上がり』についてご紹介していきます。
目次
起き上がり動作ってどうするの?
起き上がりトレーニングのポイント
起き上がりに必要な筋力トレーニング
起き上がり動作ってどうするの?
起き上がりとは、臥床した姿勢から座位姿勢に移行することを指します。
寝ている場所にもよりますが、ベッドの上で起き上がる方法と床からの方法について今回はご紹介していきたいと思います。
ベッドからの起き上がり
健康な人であれば上体を起こすだけで起き上がることが可能ですが、脳卒中などの後遺症がある場合や何らかのケガをしている場合にはなかなか起き上がれないこともあります。
【方法】

非麻痺側を下にした状態で横向きになる
足をベッドから降ろす
身体を丸めるようにしながら非麻痺側の腕でベッドを押して上体を起こす
ベッドの端に座る
床からの起き上がり
床に布団を敷いているという方も少なくありません。
またもし転倒してしまった場合は床からも起き上がれないと立ち上がりに繋げられませんので、普段はベッドで寝ているという方も床からの起き上がり方法については確認しておきましょう。
【方法】

非麻痺側を下にして横になる
非麻痺側の肘で体を支える
非麻痺側の手を床につき状態を持ち上げる
足を投げ出した状態(長坐位)の姿勢になる
※2,3をする際には体を丸めるようにしながら行うようにしましょう
起き上がりトレーニングのポイント
起き上がりに必要な動作として床からでもベッドからでも共通しているのは【腕でベッド(床)を押して起き上がる】というポイントです。
横向きになる、横向きから肘で体を支える⇒手で体を支える⇒起き上がるの順番に体の位置を微妙に変えながら起き上がっていく必要があります。
力を入れるタイミングや身体を丸めるタイミング、姿勢を変えながら後ろや前に倒れないようにするバランスが必要になります。
ポイントとしては、
腕の力
身体を丸める
横向きの状態でバランスをとる
を意識して行うようにしましょう。
起き上がりトレーニング
背中を丸めるトレーニング
【方法】

椅子に座ります
膝に両手を置き、脛の方に向かい手を伸ばします
手を伸ばす際に息をゆっくりと吐きながら伸ばしていきます
ゆっくりと起き上がっていきます
2~4を繰り返し行います
※前に倒れない位置まで手を伸ばしましょう
※背中をしっかりと丸めるように意識しましょう
横腹のトレーニング
【方法】

椅子に座ります
身体をゆっくりと横に倒します
ゆっくりと起き上がります
※椅子から転げ落ちない範囲で体を倒しましょう
※バランスに不安のある方はベッドで仰向けになりながら行いましょう
身体捻り運動
【方法】

椅子やベッドに座ります
胸の前で腕を組みます
ゆっくりと息を吐きながら右側に上半身をねじります
息を吸いながら元の姿勢に戻ります
ゆっくりと息を吐きながら左側に上半身をねじります
息を吸いながら元の位置に戻ります
3~6を繰り返し行います
※足は正面を向けたままにするよう意識しましょう。
今回ご紹介したトレーニングの他にも起き上がりの練習方法はたくさんあります。
どのトレーニングが良いのかはお身体の状態や生活状況によっても変化していきます。
トレーニングの仕方や起き上がり方法などは担当のリハビリスタッフや専門家とご相談しながら行うようにしましょう。
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