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自助具の紹介Part2 食事動作のスプーン編



こんにちは!ストロークジムです。


前回は自助箸について簡単にご紹介しました。

まだ見てない方はこちらからどうぞ!!


『自助具の紹介 食事動作の箸編』


食事動作の中には様々なものがあります。

中でも自助スプーンは素材・柄の形状・先端の形状など様々です。

今回はリハビリ場面で多く見る自助スプーン3選をご紹介したいと思います。




【目次】

1. スプーンとは

2. スプーンの持ち方

3. 自助スプーン3選



1.スプーンの歴史

スプーンの形状の道具は世界中の遺跡から発掘されており、どの地方でも古くから使われてきたことがわかります。

ただ、最初から食器として使われてきたわけではなく、どの地域も調理用だったり、化粧として用いられたりと使い方は様々だったそうです。

また、素材に関しても金属製ではなく、貝殻や素焼き、骨を削って作られていたそうです。


日本は縄文時代からあるといわれていますが、食事として用いられたのは箸と同様の時代に食事作法として伝わったのがはじめとされています。

平安時代には宮中の正式な食事に箸と匙(さじ)が使用されていたそうです。

ですが、元々日本では汁物をお椀に口を付けて食すのが主流だったためか、室町時代(戦国時代)を境に寺院以外では使われなくなったそうです。

そして、江戸時代に西洋文化が伝わり、西洋料理が日本へ伝わるに伴ってスプーンも広がってきたそうです。

明治時代には洋食の文化も馴染んでくると共に家庭でもスプーンを使うことが当たり前になってきたそうです。




2.スプーンの持ち方

スプーンは箸と違い、柄が1箇所しかないので持ち方にバリエーションが多いほうではないと思います。ですが、イラストの様に3パターンの持ち方があるかと思います。



〇上手持ち

こちらの持ち方は上からスプーンを握った持ち方になります。また、動きとしては肩と肘を動かせば使える持ち方になります。


動作としては・・・

               1肘を使い皿まで手を伸ばす

               2肩を使って食べ物をとらえすくう

               3肘を使って口元へ運ぶ

といった動きのため、主に肩と肘の動きで行える動作になるかと思います。



〇下手持ち

こちらの持ち方は掌が上を向いた持ち方になります。上手持ちよりも少し動きが増え、肩と肘の他に前腕(手首を返す)動きが必要になります。


動作としては・・・

               1肘を使い皿まで手を伸ばす

               2肩を使って食べ物をとらえる

               3前腕を使って食べ物をすくう

               4肘を使って口元へ運ぶ

といった動きになるので食べ物のすくい方に違いがあります。



〇鉛筆持ち

鉛筆を持つような形でスプーンを持ちます。そのため、親指・人差し指・中指の三指つまみが必要になります。また、動きも肩・肘・前腕の他に手首の動きも増えるため、器の形状に合わせて滑らかに動かすことができます。


動作としては・・・

              1肘を使い皿まで手を伸ばす

              2肩を使って食べ物をとらえる

              3前腕と手首を使って器の形状に合わせてかきだす

              4前腕と手首を使ってすくい上げる

              5肘を使って口元へ運ぶ

といった動きになるのでよりこぼれにくさ繊細な動き感覚が必要になります。




3.自助スプーン3選

自助具の中でも種類が多いのが自助スプーンだと感じます。全部を紹介しきれないのでこちらではよく見かける3点をご紹介したいと思います。

また、自助箸と同様に特徴と「麻痺の方が使うとしたら?」の視点でご説明していきたいと思います。



〇太柄のスプーン

こちらのスプーンは市販のスプーンにスポンジ状の柄(緑部分)が刺せるタイプのものやスプーンとスポンジ部分が一体となっており、先が曲がるタイプのものがあります。

どちらにせよ柄が太いので「上持ち握り」や「下持ち握り」「鉛筆握り」どれでも持ちやすさがあると思います。

また、先が曲がっている効果として、すくった時と口へ運ぶ際に

前腕(手首をひねる動作)や手首をあまり動かさないで行えるため

麻痺があっても肩と肘が意識的に動かすことができ、運動範囲も確保されていれば

麻痺側手でもスプーンを使って食べることができる可能性があります。




〇カフタイプのスプーン

こちらのスプーンは持ち手の部分が「カフ」といいまして

「指が曲がらない」「物がつかめない」「握れない」

などの動作を補助する自助具の部品です。

こちらを掌に装着することでスプーンを握らなくてもスプーン操作を可能にします。

そのため、指先の麻痺が重度でも腕の麻痺が軽い場合は比較的使える道具になります。




〇ユニバーサルスプーン

こちらはお湯で温めることで形状が変わります。

例えば...

太く持ちたい場合は2つの柄をまとめることで太くなります。

カフの様に使いたい場合は2本の柄をカフタイプのスプーン状に加工することで持ちやすくすることもできます。

また、麻痺の状態に合わせて形状を変えることが出来ることやスポンジと異なり劣化がしにくいのが魅力かもしれません。

1つ注意があるとすると柄の部分は熱に弱いので食洗器などでの熱湯消毒に弱く形状保持がしにくいので注意が必要です。



いかがでしたでしょうか?


自助スプーンで検討されている方は参照して頂けたら幸いです。



また、訓練方法についてはお体に合わせた訓練が必要となります。



その際には私たちを頼って頂けたらと思っています。



麻痺があっても使える自助具は多くあります。



次回は食事動作における容器や周辺環境を紹介していきますので楽しみにしてくだい。


ストロークジム札幌では、

「お一人お一人に合わせたオーダーメイドのリハビリをマンツーマンの完全個別対応」

で受けることができます。


もし、お持ちの自助具がありましたら私たちのところに一度立ち寄って頂けたら幸いです。


無料体験も行っておりますので是非一度ご相談下さい。


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