家の中や屋外、どこに行くにしても『歩く』ことは必要になると思います。
今回は『歩く』ことに焦点を当てて、脳梗塞になるとどうして歩きにくくなるのか、どうやったら歩き方がよくなるのかを【歩くことの基本】と【良い歩き方にするための自主トレ方法】の2部に分けてご説明していきたいと思います。
目次
良い歩き方とは?
歩行周期を改善するために意識するポイント
良い歩き方とは?
まず、歩き方の基本として考えられているものが【歩行周期】です。
左足を出すときに右足で立っている、この立っているときの右足の働きや振り出している左足の動きについて細かく分析するために必要な見方を指します。
歩行周期では
初期接地(initial contact:IC)
荷重応答期(loading resuponse:LR)
立脚中期(mid stance:MSt)
立脚後期(terminal stance:TSt)
前遊脚期(pre-swing:PSw)
遊脚初期(initial swing:ISW)
遊脚中期(mid swing:MSw)
遊脚終期(terminal swing:TSw)
に分けられ、これらの働きが左右の足でそれぞれ起こっています。
歩行周期は以下の図のようになっています。
歩行周期は、エネルギーと身体にかかる衝撃を最小限に、かつ推進力は最大限に活かすための動きになります。
歩き方が歩行周期から大きくずれてしまうと疲れやすくなったり、体のどこかに痛みとして症状が出てしまう場合も多く見られます。
例えば、マーチングバンドの行進などを思い浮かべてもらうとわかりやすいかと思います。
足を大げさに大きく上げる、重たい楽器を持ちながら歩くという動作を長時間続けたとします。
この歩き方を続けていると大抵の方は、足が疲れてしまったり、重たいものを持ち続けたことで腰が痛くなったりしてしまうかもしれません。
このように、歩き方が変わると体にかかる負担が増大してしまいますが、脳卒中(脳梗塞/脳出血)の後遺症による片麻痺や感覚障害、失調症状など様々な理由で歩行周期からずれやすい状態になってしまいます。
歩行周期を改善するために意識するポイント
歩行周期を理解し、改善のために活用しようとするのは難しいので、今回は主に気を付けるポイントについてご紹介していきたいと思います。
初期接地(initial contact:IC) ⇒踵から接地しているかを確認しましょう
荷重応答期(loading resuponse:LR)~立脚中期 ⇒踵から足の小指に体重が乗ることを意識しましょう。 また体重が乗ったときに重心線が体重を乗せた方の足にあることを意識しましょう。
立脚後期(terminal stance:TSt) ⇒親指の付け根(母指球)に体重が乗っていることを意識しましょう。
前遊脚期(pre-swing:PSw) ⇒足の指でしっかりと地面を蹴ることを意識しましょう。
遊脚初期(initial swing:ISW) ⇒反対側の足に体重が乗ったときに骨盤が上に上がるように意識しましょう。
遊脚中期(mid swing:MSw) ⇒力を入れすぎず、振り子のように足が前に出るように振り出しましょう。
遊脚終期(terminal swing:TSw) ⇒足が地面に着く前に踵から地面に着くように意識しましょう。
すべてを意識して歩くとバランスを崩しやすく、転倒につながってしまいます。
まずは片方の足だけを意識する、どちらの足も荷重応答期だけを意識するなど部分的に意識することから始めましょう。
また、歩くときに大切になるのが重心です。
歩行時の重心は少し前に出ており、その重心を元の位置に戻すために足が前に出る、という流れを繰り返すことで【歩く】動作になるので、重心をコントロールする必要もあります。
重心のコントロールに必要になる能力は筋力だったり、平衡感覚だったりといろいろあります。
まずはご自身の歩き方と歩行周期を見比べ、どこがずれているのかを確認しましょう。
修正するにあたり、方法はいろいろあります。
その方法についてはお身体の状態に合わせて選定していく必要があります。
トレーニング方法がわからない、どの順番でトレーニングをしていけばいいかわからないなど、お困りのことがありましたら、お気軽に御相談いただければと思います。
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